例えばそう、君だったりして

たった一つの(Aurt) ページ4

キスしてるだけの頭の悪いあうるーと(語弊がある)



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sideR


ただ、ほんの少しの気まぐれ。 綺麗に閉じられている形のいい唇に触れてみたかっただけ。
ふに、と感触が伝わった、と思うとあうさんはとっても驚いた、声は出てないけど。
「ん、んんっ…」
幼稚な、いちごを食べるような。
甘くても何か足りない、そんなキスを繰り返す。
「どしたの、るーとさん、」
少し離されて、それでも優しい口調で。
「んー、なんでも」
「そっか？」
「…ね、もうちょっと」
ぐりぐり、と頭を肩口に押し付ける。 仕方ないなあ、と柔らかな声が上から降ってきて、また唇どうしが僅かに触れ合う。
短い吐息が途切れ途切れ漏れ、熱を帯び始めた。
軽く食まれる、と同時に背中に手が回される。
「ぅん、む…」
また離れて、すぐにくっついた。
もどかしさと、でも幸せだな、って。 ぐるぐる暖かい感情が灯る。
「るーとさ、可愛い、」
呼吸の幕間、いつも通りの言い方だから。 なんでもない事の様だけれど、俺にとっては多分全然違くて。
「っ、好き…」
「俺も」
ああ、そうやって。 また簡単に絆されていくのた。 けれども、それでも良い、というかあうさんが良い。
「ねえ、もっとちょうだい？」
だから、俺から全部奪って見せてよ、あうさんしか要らないから。

損な役回りですよ、全く(Tcjy＋Ms)→←可愛い瞬間を切り取りたいよね(Tcjy)

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