学パロ(Hmss) 2 ページ19
(続き)
「っし、今度こそ帰ろう」
鞄を背負い直そうとしてところで、控えめに、繋がれた手が引き寄せられた。
「んー？ さそりさんどうしたの」
「なんでもない」
ふい、と顔が背けられるけれど、耳が赤く染っているのがわかる。
何か期待してるような、そんな感じ。 また手に力を入れて、何かを言いかけてから止まる。
「ねえねえ？」
催促したいけど、でも言えなくて恥ずかしがってるさそりさん可愛いからな、どうしようか。
目線を合わせてちょっと首を横に倒す、問いかけるように。 まあ何を期待してるかなんて分かるけどね。
「...ても...いい？」
「んー？」
「だから、その...ハグしてもいい、」
「おーもちろん！」
...思った以上に破壊力がある。 普段さそりさんは受け身だから珍しさで尚更。
そっと腕が回されたが、直ぐに離されてしまった。
「...かばん下ろして」
「いいよ？」
あーなるほど、抱きつきにくかったのか。 てかかばん邪魔になるほどしっかり俺にくっっきたかったてことだよな？ リュックを背中から下ろし、さそりさんもかばんを机の上に置いた。 腕を広げるとちょっと躊躇ってからぽす、と顔を俺の肩に填めた。
「さそさん今日めっちゃ甘えんじゃん」
「...いいでしょ、」
「あーもう最高。好きなだけ甘えてってよ」
「めんどくさ」
冗談めかした俺の返事に笑いながらそう素っ気なく言い放つも、耳まで真っ赤になってるのが丸わかりなのでただただ可愛いだけ。
さそりさん可愛いね、好きだよ、などと呟いているともういい、と突き放されてしまった。
「あれ、終わり？」
「はめつさんが悪い、」
「えぇ？」
「...だってそんなの言われて耐えられるわけないじゃん」
顔を袖で隠して、少し俯いたままこちらを睨んだ。 何だか怒られている気がしたが、よく聞けばただ俺に照れてるだけな事に気がついた。
「へーえ、さそさん俺の声に弱いんだ？」
「弱い...！？って別に、」
はっ、とした表情で慌てて耳を覆った。 違う、弱いわけじゃない、とこれまた真っ赤な顔で弁明し始めたけどこれはまずい。 ここが学校じゃなかったら迷うことなく手を出していたところだった。そういう訳にも行かないので後ろから手を回すだけに留める。
「だから...っ、」
「えー、だめ？ てかさそりさんからハグしてきたじゃん」
めんどくさい、とまた嫌そうな反応が返ってくるけど、くっつくのを止めなくても指を絡めても全く振りほどかれない。
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るーふぇ(プロフ) - Phoさん» Phoさんこちらこそコメントありがとうございます！ 彼らの関係性が凄く大好きなのでそう言って頂けて嬉しいです(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)” (8月20日 12時) (
レス) id: 5e0311a269 (このIDを非表示/違反報告)
Pho(プロフ) - attakat,ずっと探し続けていたので、こうやって素晴らしい作品を生み出してくださることに感謝です…！戦隊が別れても感じられる絆を的確に表現して下さりありがとうございます！ (8月17日 11時) (レス) id: 84a66700a1 (このIDを非表示/違反報告)
るーふぇ(プロフ) - 成瀬 初さん» コメントありがとうございます！ 色々尊いコンビがあって最高ですよね...！！ (2022年10月21日 23時) (レス) id: 5e0311a269 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬 初(プロフ) - え、はめどりコンビとあったかコンビとはめさソコンビに萌えました！ (2022年10月21日 5時) (レス) @page20 id: bc106b5b68 (このIDを非表示/違反報告)
るーふぇ(プロフ) - 八木さん» コメントありがとうございます...！！ この2人のやり取り、本当に可愛いですよね！ 応援の言葉、とっても嬉しいです！まだまだ書きたいネタが沢山あるので、のんびりですが更新していきます！ (2021年12月13日 12時) (レス) id: e844e05c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るーふぇ | 作成日時：2021年4月20日 11時
