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R side
紫).......廉が､俺の事分からないようにしたから
廉).....？？どういうっ...？
紫)....廉が俺から離れた時。その辺からかなぁ。なんとなく思ったんだ｡昔から､廉は俺の事で悩みすぎだって。
確かに昔の俺は､いつも紫耀の事を考えてた。紫耀はどう思ってるか、紫耀だったらどう考えるか。今何を思っているのか。気がつけば紫耀のことばかりだった。
紫)だから、だったら分からなくさせればいい。俺の事なんて放っておいて、自分の事だけ考えておいて欲しいって思って
廉)......俺は､紫耀の事で嫌とか辛いとか思った事ない
紫)ふふっ...そうかもね。けど、俺が嫌だったんだよ。俺もいい加減廉離れしないとなって思ってた所もあったし
廉)別に離れんでもいいやん
紫)うーん。なんだろうな。嫌とかそういうんじゃないよ。たださ､俺が怖かったんだ。廉に依存してしまいそうで....もし離れる事になった時の為にもね....
まさかの言葉に思いっきり紫耀の方を見る
廉)えっ....？紫耀は､元から離れるつもりやったん....？？
紫)いやっ、そういう訳じゃなくて、いつかの時の話だよ。ずっと一緒にいる事なんてないでしょ？少なからず別れは来るから
廉).....あぁ
最初からそう考えていた訳ではないという事が分かりほっとする所もあるけど、紫耀はずっと前からこういう時の為の心の準備をしていたのかと思うとなんだか苦しい気もする
紫).......けどね？？俺は廉から離れるなんて出来なかった
廉)え？
紫)結局さ、俺は廉を傍においておきたくて...ずっと隣にいれるようにしてた...笑
ほんとバカだよなぁって苦い笑みを浮かべながら顔を俯かせる紫耀
廉)俺は....俺は嬉しかった。紫耀の隣にいれることが｡俺の特等席だったから....
そう。紫耀の隣は誰にも譲らない。その気持ちがあったからこそ俺は前に進めた。がむしゃらに紫耀の背中を追いかける事が出来た
紫)ははっ..それは知らなかったなぁ
廉)俺にとって紫耀の隣は、紫耀の隣に立てることが幸せだった｡
隣に立てるように頑張る事が､俺の中で1番ってくらい大きい目標で頑張る理由だったんだ
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作者名：咲夢 | 作成日時：2022年10月10日 22時
