ドSな先輩、クールな同級生、天然な後輩、ワガママな幼なじみ。3【名前変換オリジナル】

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さて、そんなことがあって数日後。




夏休み直前というこの時期に、私たち学生に襲い掛かる最大の敵。




それは……



優「ねえA！この問題教えて!!あー、これも!!」


そう、テスト。



今はテスト約1週間前という時期。



あ「いいよ、ここはねー…」



私はもともと勉強は頑張ってきたほうなので、なんとかなっている。



優も、頭が悪いというわけではない。



優「なるほど……さすがA！」



怜「A、やっぱすごいね」



近くを通りかかった怜くんが私のノートをのぞきこんでくる。



あ「え、そうかな？怜だって、頭いいじゃん」



そう、やはり怜は雰囲気にあって頭もいい。



一方……


蓮「……なにそれ、そんなんやったっけ？」



問題はコイツである。



まったく授業を理解していない。というかきっと寝てる。



あ「……はあ」


蓮「なんだよそのためいき、お前俺を馬鹿にしただろ！」


あ「……ナンノコトカナ」


蓮「てめえ……」



調理実習の日から、なにか蓮と関係が変わってしまう気もしたのだが、そんな心配は無用だったようだ。



いままでどおり接することができているので、安心している。



優「あ、そうだ！」


あ「なに？」


優「A、蓮くんに勉強教えてあげなよ」



にやにやを隠そうともしない優。


なぜ私がそんなことを……でも、幼なじみとしてコイツのこの学力を放っておくわけにも……



あ「わかった。この私が叩き込んであげる、今週の土曜日ね」



蓮「は!?なに勝手に決めてんだよ…」


心底めんどくさそうにする蓮。



あ「いやなら一人で勉強する？」


蓮はしばし考え込み……


蓮「わかった、お願いする。


ただしお前の家な！」


あ「え!?まあ、いいけど……」



そんな私たちの会話を見て、


優「なんか、リア充にしか見えないんだけど」


怜「……そうだね」



このときの怜がけっこうな黒い笑みをしていたとはだれも気づくまい。

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