ドSな先輩、クールな同級生、天然な後輩、ワガママな幼なじみ。2【名前変換オリジナル】

story.72 ページ31

あ「ひどいめにあった……」



ぜーはーと、肩で息をしながらみんなのもとへ行く。



怜「どうしたの？A」



私が返答しようとしたら、蓮が声を上げた。



蓮「おおかた、最後ジェットコースターみたいだったからそんなことになってるんだろ」


あ「ちょっ、わかってたんなら教えてよ！」



蓮「だって、お前もう知ってるもんだと……」



ジェットコースターみたいなのに、進んで自分から行くわけないでしょ！



そのとき、健太くんがくすっとわらいながら言った。


健太「A先輩って、なにかとジェットコースターのときは人の手をつかむ癖があるんですね」


あ「うーむ……なんとなく、つかんでないと落ち着かないからさ」


お恥ずかしい……



怜「それよりA、次は僕だよ」


ああ、そうかそうか……はやくいかないとね。



怜についていきながら歩いていると、


怜「Aは、ジェットコースターのなにがだめなの？」


あ「うーん、そういわれてもね……」


怜「じゃあ、おちるのがだめなのか、速いのがだめなのか」


あ「おちるのがだめかな」



私の即答に微笑みながら、怜はうなずく。


怜「じゃあ、次のは安心していいよ。おちないから」



おお、ありがたい。これでまたジェットコースターだったら、私は一目散に逃げてただろうね。

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