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story.71 ページ30

あ「おー、かわいい!!」



今、建物の中に入って待っている最中。



健太「ですよねですよね!!って俺……女々しいですね」



しょぼんとする健太くんに、私は首を横に振った。



あ「そんなことないよ。こういうのかわいいって思わない人なんて、いないと思うから!!」



私の言葉に、健太くんは顔を輝かせる。



建物のなかもかわいいけど、健太くんもかわいい。



そんなことを思っていると、どうやら私たちの番が来たようだ。



といっても、複数人でボートに乗りながら探検って感じらしいんだけど。



もちろん、ボートは自動で動くよ?自動じゃなかったら、絶対につかれる。



健太「A先輩!早くしないと行っちゃいますよ!」



そんなあわてなくてもいいのに……なんて微笑ましい光景。



ほら、後ろの女の子グループも顔を赤く染めていらっしゃるよ。



あ「大丈夫だよ、心配性だねー」


笑いながらいうと、健太くんはむっとした。



健太「子ども扱いしないでください!!」



どう見たって子供だ。



念のためにシートベルトをして、いざ出発!



中は、とても幻想的できれいなものだった。



A「すごい、きれい……」


健太「そうですね……」



健太くんも見とれているのか、ほわほわとした返事。


中に進むにつれ、いろいろな動物が出てきたりとメルヘンな感じに。



動物がでるたびに、きゃっきゃと健太くんと騒ぎまくる。



そろそろ終盤かな、と思ったときに何やら怪しい雰囲気に。



A「なんか、暗くない?おばけとかでないよね?」


健太くんは何かを考えていたようだが、やがて何かを思い出したように顔を上げた。



健太「A先輩……」


あ「なーに?」


そうつぶやいたとき、ボートが揺れる。何やら上に向かっているようだ……え?


健太「すいません、これ……最後おちます」



てへっとでも首をかしげながら言う健太くんはとてつもなくかわいいが、今はそんなことを言っている場合じゃない!!


あ「ばかあああ!!」


私は健太くんの手をこれでもかってくらい握りしめた。



その瞬間、ボートがジェットコースターのように、おちた。

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まいまい - かっこいい!!しかも、ストーリー構成がなってて、わかりやすい!! (2015年7月21日 0時) (レス) id: 6d0d403dce (このIDを非表示/違反報告)
ひなた様 - なぜかオチが2人います…先輩と同級生です。どちらかと言うと、やっぱり同級生オチがいいかな?ヨロシクお願いします!! (2015年4月18日 20時) (携帯から) (レス) id: a4f004b653 (このIDを非表示/違反報告)
- 先輩とのオチがいいでーす♪♪ (2014年10月1日 19時) (レス) id: 60d56979e0 (このIDを非表示/違反報告)
ろとぃ - 同級生とのオチがいいですっ!なにとぞ宜しくお願い致しますっ(`・ω・´) (2014年9月20日 18時) (レス) id: f54b462d7d (このIDを非表示/違反報告)
深you - 幼馴染かっこいー! (2014年9月2日 17時) (レス) id: a06d13c0d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2014年4月3日 9時

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