story.69 ページ28
ガタガタ。
ジェットコースターが動き出すとともに、振動が体に伝わってくる。
自然と、体に力が入る。
落ち着け、私。さっきとは状況が違う。
隣には優斗先輩が座っている。だからきっと大丈夫。
いや、でもこのジェットコースター、見た目的にかなり激しい感じじゃないか？
そんなことを自問自答しているうちに、ジェットコースターは上昇を始める。
優斗「A、今の気持ちをどうぞ」
わざとらしく聞いてくる先輩。
あ「優斗先輩、それわかってきいてますよね？」
優斗「ふふ、いやぁあまりにAが緊張してるからさー、何か話そうかなーっと」
何か話す余裕もありませんっ!!
隣でケラケラ笑っている優斗先輩を半分無視しながら、目をつむる。
これ、いつまで上がるの!?もう十分じゃない!?
優斗「あ、そろそろだね」
ぱっと目を開けると、もう少しで急降下というあたりまで来ていた。
ひいいいっ、怖いっ!!ここまでの迫力とは…!!
自然と、涙目になってしまう。だって怖いから。
あ「あの、優斗先輩……」
優斗「ん？なーに？」
私は、優斗先輩の顔を見ながら、先輩の服の袖をつかむ。
あ「ちょっと、こうさせてください」
その瞬間、すこし先輩の頬が赤らむ。
優斗「……いいよ」
****
あ「はあ……」
もうさんざんだ。あのジェットコースターには二度と乗らない。
優斗先輩が隣に座っててくれてもこれだ。
優斗「A、大丈夫かー？」
そう言っているものの、まったく心配しているようには見えない。
健太「あ、A先輩!!」
へろへろの私を発見し、ほかの3人が駆けつけてくる。
怜「ずいぶんお疲れのようだね」
苦笑しながら、怜が私の頭に手を置いてくる。
あ「もう、あれには乗らない……」
優斗「でもA、俺の腕なんかつかんじゃってさ、すっげぇかわいかったんだぜ!!」
自慢げにいう優斗先輩だが、私的には隣で顔をこわばらせている蓮のほうが気になる。
あ、あと私はかわいくなんてありません。
蓮「おわったんなら、早く次いってこい。時間もったいねぇし」
ちょっと不機嫌そうな蓮、あとでその真意を確かめなければ。
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まいまい - かっこいい！！しかも、ストーリー構成がなってて、わかりやすい！！ (2015年7月21日 0時) (
レス) id: 6d0d403dce (このIDを非表示/違反報告)
ひなた様 - なぜかオチが2人います…先輩と同級生です。どちらかと言うと、やっぱり同級生オチがいいかな？ヨロシクお願いします!! (2015年4月18日 20時) (携帯から) (レス) id: a4f004b653 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 先輩とのオチがいいでーす♪♪ (2014年10月1日 19時) (レス) id: 60d56979e0 (このIDを非表示/違反報告)
ろとぃ - 同級生とのオチがいいですっ！なにとぞ宜しくお願い致しますっ(`・ω・´) (2014年9月20日 18時) (レス) id: f54b462d7d (このIDを非表示/違反報告)
深you - 幼馴染かっこいー！ (2014年9月2日 17時) (レス) id: a06d13c0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憐 | 作成日時：2014年4月3日 9時
