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story.2 ページ4

私がドアを開けると、目の前にはいつも通りのアイツがいた。



あ「おはよ、蓮」



蓮「うん、はよ…


つか、来るのおせーよ、寒いよ」



あ「これでも頑張ったほうだし!!ていうか寒くないでしょ!!ぽっかぽかでしょ!?」



ばれたか、などとぼやきながら蓮は歩き出す。



私も、蓮の隣に並んで歩く。



蓮「つーか、朝なんかあったわけ?騒がしかったけど」


あ、聞こえてたのね。


あ「んー、気づいたら時間がやばくて、そんでもってご飯が炊けてなかった」



蓮「ご飯炊けてなかったとか、お前の母さんらしいな」


笑いながらこちらを見る蓮は、残念ながらイケメン。



はっきり言うととてもモテる、私にはよくわかんないけど。



蓮「じゃあお前、朝飯は?」


あ「食べてない、けどまぁダイエットだと思って…」


蓮「お前十分やせてるって、てか朝飯はしっかりくっとかねぇと体もたないぞ」



あら、今日は少し優しい。


あ「んー、まぁいまさらどうにもなんないし、我慢する。


そんなことよりさ、蓮また告白断ったんだって?」


蓮「はっ!?なんで知ってんだよ!?」



驚いた顔をしながら私の顔を見つめてくる。


あ「意外と情報入ってくるもので。てか、また同じ理由で断ったんだって?」



同じ理由っていうのは、『ずっと前から好きな人がいるから』っていうことらしい。


案外一途なんだなーと思うと、笑えてきてしまう。



蓮「うるせー…ただ単に、俺が欲しい女は一人だけってことだ」


その言い方はちょっと…とも思うが、おもしろいのでよしとする。


あ「誰よー、私くらいには教えてよー」


顔を覗き込む私だが、ぷいっと顔をそらされてしまう。


なにも顔まで隠さなくったって…



その時、前方に見知った背中を発見。


あ「あ、ごめん蓮!!ちょっと先行く!」


そういって、私は走っていく。



走り去るとき、蓮のため息が聞こえた。




蓮「俺がずっと好きなの…お前だってわかんねぇのかよ…//」


少年は、赤くなった頬を隠すようにしながら、ポツリとつぶやいた。

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- 主さんストーリーとても面白いです!あの質問なんですが作った人から名前変換オリジナルの名前って見たりできるんですか? (2022年10月9日 18時) (レス) @page7 id: 914057515a (このIDを非表示/違反報告)
マコ - 幼なじみ可愛すぎて心臓痛いです笑 (2016年11月14日 0時) (レス) id: 3964615cd4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - か - せんぱいがいいな - 笑 (2016年6月28日 16時) (レス) id: a9f7a71f31 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - 先輩がいいです! (2016年2月29日 1時) (レス) id: ce8849c6f1 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - せんぱいで!! (2015年7月20日 23時) (レス) id: 6d0d403dce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2014年3月17日 16時

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