22.一生 ページ26
｢おばあちゃんが振り込めサギにひっかかったらしい...｣
『...そのような依頼であれば警察の方が適任かと思うのですが？』
夜ト様に呼び出されたかと思うと、そんな言葉しか出てこないような依頼だった。
｢大事にはしたくないんだってさ｣
『...それなら仕方ないですね』
｢その��5円でご奉仕�瓩辰討里笋瓩特傭幣紊欧燭蕁�そんなんじゃ貯まるわけねーよ｣
と、雪音君がぶっきらぼうに言い放つ。
雪音君...そんなこと言ったら、これまで夜ト様の苦労が台無しになってしまいます...
｢──ふん。オレの神器はみんな金に困って辞めてったからな。別にいいさ。おまえら人間は金に執着するもんだ。雪音も、どーせ金だろ？恵比寿んとこ行きたきゃ行けば...｣
｢あーあー、...なるほど！そのための野良か。なんで、あいつを手放さなかったのか分かったよ｣
と、雪音君が納得したように言う。
雪音君の言うことが分からない事はないけど、私はその言葉に怒りを覚えた。
『...雪音君、あなたは本当に夜ト様の祝の器なのですか？』
久しぶりに怒りを含んだ私の声は、氷のように鋭く冷たいものだった。
『命をかけてでもお守りしたいのでしょう？なら、そんな細かいことで突っかからないでください』
｢はぁ！？｣
雪音君が険しい声で返す。
そして、そのまま互いに声を荒らげて言い合いになった。
横目で夜ト様を見ると、とても苦しそうに顔を歪めていた。
ここまで大事にするつもりは無かった。
でも...
｢紅音、雪音、それぐらいにしとけ...｣
『夜ト様...』
｢夜ト！なんでお前はコイツを───｣
｢雪音っ！！｣
夜ト様が有無を言わせぬ語調で雪音君の名を叫んだ。
これには雪音君も肩をすくめて俯く。
｢紅音。お前、こんなことするためにこっちに来たんじゃねぇんだろ？なら我慢してくれ。オレのことは心配いらねぇからよ｣
夜ト様はそう言いながら私の頭を撫でる。
恥ずかしさと照れくささに耐えられなくなり、たまらず頭をぶんぶんと左右に振り夜ト様の手を払い除けた。
『...分かりました。無理はしないでくださいね』
ひよりさんとの縁を斬りに来たなんて...記憶を消しに来たなんてなんて...主を刺してでも言えない。
全てを知り合える関係になんて一生なれない...
────私はあなたの祝ではないのだから
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煉華☆(プロフ) - 狛犬と朧月＋さん» ありがとうございます！今年は受験があるので一月の模試が終われば少しづつ更新を再開していく予定です。お！そうなんですね！早くアニメでいっぱい喋ってもらいたいです(*´ω｀*) (2018年1月9日 23時) (
レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
狛犬と朧月＋ - 面白かったです！あと私も父様大好きなんです！仲間がいて嬉しい (2018年1月9日 22時) (レス) id: 36ec0bd3e1 (このIDを非表示/違反報告)
cherrymay(プロフ) - 面白かったです♪更新楽しみにしてます！ (2016年8月26日 3時) (レス) id: 3524541590 (このIDを非表示/違反報告)
優里(プロフ) - イメ画を描き終わりました！投稿していますので、良ければ見てみてください！ (2016年8月9日 17時) (レス) id: 69dfd2ea95 (このIDを非表示/違反報告)
ユッキー - やっぱりこの作品面白いです！これからも更新頑張ってください！！ (2016年5月14日 17時) (レス) id: e51a1781b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煉華 | 作成日時：2015年11月28日 23時
