25.練習 ページ29
夜ト様のお社を使い高天原に来た私たちは、無事に毘沙門邸にたどり着いた。
改めて思うけれど、とても大きくて立派なお屋────
「おい、紅音。何、ボーっとしてんだ？」
『あ、すみません。やはり七福神ともなると、こんなにも大きなお屋敷を持っているのですね...』
「オレもここに来るたびに思うよ。まぁ、夜トには無理だと思うけどな」
苦笑いしながらそう言った雪音君を見ていると、自然と笑みがこぼれた。
確かに、こんなに大きなお屋敷を建てられるくらい有名になるのに、あと何百年かかるのだか...
そんなことを考えていると、雪音君は勝手にドアを開けどんどん中へと入っていった。
驚いた私は、小走りで雪音君の後を追う。
『ねぇ、雪音君。勝手に入ってもいいのかしら？』
「あぁ、事前に毘沙門様に言ってあるからな」
え、もうそんなに仲直りしていたのですか！？
まだ、犬猿の仲だと思っていたのに。
そうこうしている内に、兆麻さんの部屋の前までたどり着いた。
「兆麻さん、いますか？」
「あぁ、雪音か。随分と早かったね、今開けるから待ってて」
ガチャッと音をたてて開かれた扉の側には、きちりとカッターシャツを着こなした兆麻さんが立っていた。
私が来ることは雪音君から聞いていなかったのか、とても驚いた表情でこちらを見ている。
『こんにちは、兆麻さん。いきなりお邪魔してすみません。...迷惑でしょうか？』
「い、いや、そんなことは無いよ！ただ、雪音から二週間経っても紅音が目を覚まさないと聞いていたから驚いてね。怪我とかは大丈夫なの？」
『おかげさまで、頭が少し痛むだけです。それより、早く術の練習を始めませんか？』
「あぁ、そうだね。...？」
不意に兆麻さんが首をかしげる。
どうしたのかしら？もしかして、私がなぜ術を習いに来ているのかと疑問に思っている？
気になり兆麻さんに問いかけると、予想通りの答えが返ってきた。
『最近術を使っていないので、雪音君と一緒に基礎から改めて学ぼうと思いまして』
「そういうことか。なら、今から縛布をかけるから紅音は一線を引いて防御してね」
『はい』
兆麻さんはやる気満々で言ったけれど、私のもう一つの名�犇猫瓩鮹里辰討い覆い海箸砲六笋暴僂鬚�けることは一生叶わぬ願いなのだけどね。
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革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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煉華☆(プロフ) - 狛犬と朧月＋さん» ありがとうございます！今年は受験があるので一月の模試が終われば少しづつ更新を再開していく予定です。お！そうなんですね！早くアニメでいっぱい喋ってもらいたいです(*´ω｀*) (2018年1月9日 23時) (
レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
狛犬と朧月＋ - 面白かったです！あと私も父様大好きなんです！仲間がいて嬉しい (2018年1月9日 22時) (レス) id: 36ec0bd3e1 (このIDを非表示/違反報告)
cherrymay(プロフ) - 面白かったです♪更新楽しみにしてます！ (2016年8月26日 3時) (レス) id: 3524541590 (このIDを非表示/違反報告)
優里(プロフ) - イメ画を描き終わりました！投稿していますので、良ければ見てみてください！ (2016年8月9日 17時) (レス) id: 69dfd2ea95 (このIDを非表示/違反報告)
ユッキー - やっぱりこの作品面白いです！これからも更新頑張ってください！！ (2016年5月14日 17時) (レス) id: e51a1781b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煉華 | 作成日時：2015年11月28日 23時
