〜六十時間目〜 ページ35
「...それで、何があったんですか？」
『言っても改善策はないと思いますよ...だって、絶対に私の気持ちの問題ですし...』
「それでもとにかく言ってみることが、大切ですよ」
そう言い、シーくんは私の肩にそっと触手でふれた。
そして、顔を少し赤らめ照れているような表情をして。
「それに、生徒たちはもう帰ったのですから、たまには二人きりでお話ししたいじゃないですか」
『ふふっ、いいですよ。ゆっくりと歩きながら、おしゃべりしましょうか』
カバンを持ち上げ肩にかけ、二人で歩き出す。
そして、意を決し
『...夢をみたんです。あの施設にいた頃の夢を...』
一言一言を口から出していくたびに、睡魔のようなものが私を襲う。
そして、思い出す。
あの二年間の記憶を...
「...そうだったのですね。体調は大丈夫なのですか？」
シーくんが私の歩くペースに合わせて歩きながら聞いてきた。
『最近、よく眠くなることが多くなりましたね。今も、しゃべっているだけで眠くなってきてます。睡眠をしっかりととれていないわけではないんですが、なぜかイライラしてしまってクラスメイトにキツイ言葉を言ってしまうんです...』
「そうでしたら、生徒の皆さんには私からAさんの事情を少し言っておきましょう。きっと分かってくれると思いますよ」
『ありがとう、シーくん。でも、眠くてイライラしてるってことだけしか言わないでね。私、まだあの人たちを完全に信用したわけじゃないから』
「分かってますよ。ゆっくりと時間をかけながら、頑張ればいいのですから」
先生はにっこりと微笑み、にゅるにゅると触手を動かした。
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かなり遅れましたが、更新できました！
あと、私立受験終わってきました！
二日前にノラガミの舞台を見てきたんですが、意外と受験はすんなりできたのでよかったです(^^♪
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悠陽(プロフ) - 煉華☆さん» いえいえ！私もお気遣い出来なくてスミマセン！はい！ボードOKです！ (2016年9月8日 19時) (
レス) id: 8f38898faf (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - 悠陽さん» 初めまして、こんにちは！ありがとうございます！まさか、２の方にコメントが来てるとは思わず返事が遅れてしまいました...。ボードで良ければ、是非お話しましょう(*´ω｀*) (2016年9月8日 18時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
悠陽(プロフ) - すっごい面白いです！更新頑張って下さい！！お友達希望ですw (2016年8月15日 11時) (レス) id: 8f38898faf (このIDを非表示/違反報告)
煉華♪(プロフ) - ∞櫻バンビ∞さん» コメント有難うございます！ホントですか！？ありがとうございます！！今日は頑張って続編まで行く予定なので、楽しみにしていてください(*^^*)♪ (2016年3月20日 13時) (レス) id: 34fa9de64b (このIDを非表示/違反報告)
∞櫻バンビ∞ - とっても面白かったです！続きが読みたいです (2016年3月19日 12時) (レス) id: 179b51cf29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煉華 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/renka18560000/
作成日時：2015年10月24日 17時
