MEMORIA〜君の記憶〜弐 (ページ4)

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ガヤガヤ

人が行き交う水族館をバーボンと歩く。

『人多すぎ……。』

バ「仕方ありませんよ。日曜日なんですから。」

『それならそうと行ってくれれば……キャッ』

あまりの人の多さに誰かにぶつかってしまう。

体勢を崩した私をバーボンは、すかさず抱きとめる。

バ「危なかったですね。大丈夫ですか！？」

『あ、ありがとう……。』

バ「はぐれないためにも手を繋いでおきましょう。」

そう言われてスマートに私の手を握り歩き出す。

ドキドキ

私……。

どうしちゃったんだろう……。

バーボンは、水族館を案内してくれながら

この魚は、こうでああで

と説明をしてくれている。

その横顔を見ていると心臓がうるさくてたまらない。

急に立ち止まるとバーボンは

バ「どうしました？疲れてしまわれましたか？」

と心配そうに見てくる。

私は、真っ直ぐバーボンを見て

『あなたは、私にどうなって欲しいの？』

と聞いてみた。

すると、バーボンは首を傾げながら

バ「どうなって欲しいとは？」

と聞き返された。

私は、俯きバーボンに掴まれている手に力を込める。

『あなたは、私にどうしてそんなに干渉してくるの？ジンの命令だから？』

バーボンは、掴んでいる手に私と同じくらい力を入れた。

そして

バ「……あなたが好きだからですよ。」

とバーボンは答えるのだった。