春に愛されて ② (ページ8)

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第55話＊ページ8

『はぁ……あっ……』

男1「はぁ……いい顔になってきた。こっちもいいな。」

頭にモヤがかかり何を言っているのかすら理解できない。

男1「しっかり支えてろよ？」

男2「ハイハイ。」

ヤク中男に体を支えられなければもう立つことすらままらない状況となった。

『はぁっ……あっあ』

男1「へぇー。処女じゃねぇわけだ。なら、さっさと食っちまうか。」

一人目の男がカチャカチャとベルトを緩め始めた時だった。

春「はぁはぁ……てめぇら！！何してやがる！！！」

『は…りゅ？』

朦朧とする意識の中、ハルの声がしっかりと聞こえた。

男1「あん？取り込み中だ！どっか行｣

ドカッ

何が起こったのだろうか？

急に目の前にいた一人目の男が吹っ飛びハルが凄い形相でたっていた。

春「てめぇもヤられてぇか！？」

男2「や、辞めときます！！」

ハルが私の後ろの人を睨みつけるとヤク中男は、私を離してどこかへ行ってしまった。

支えを無くした私の体をハルが抱きとめてくれた。

春「A！オレが悪かった！すまねぇ……。」

『は、りゅ？』

焦点の合わない目でハルを見れば

春「！？お前何された！？」

と私の目をまじまじと見るハル。

私は、よく分からず首を傾げれば

春「ヤクか！？ちょっと我慢しろよ！」

と言って私のお腹を

ドカッ

と殴った。

『ガハッ！ゲホッゲホ！』

その瞬間、私の口から白い溶けかけの錠剤が出てきたのだった。