春に愛されて ② (ページ34)

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第81話ページ34

ココ最近、ハルが東京卍會のために何やら忙しそうにしていたが何とか落ち着いたようで

春「クリスマスは、一緒に過ごせそうだ。」

と言ってきた。

それに嬉しくなった私は

『じゃあ、お料理頑張って作るね！』

と気合いをいれ、買い出しに来ていた。

もちろん、私服のハルも隣に居る。

『クリスマスならチキン欲しいよね？』

春「そうだな。照り焼きか？」

『やっぱり、照り焼きだよね？骨付きももが売ってる！これにしよう！』

春「即決だな……。」

そんな会話をしながらスーパーを練り歩いていると

ルナ「綺麗なお姉さん。」

マナ「キレイ。」

と小さい女の子二人に声をかけられた。

『あ、ありがとうね。』

とりあえず、そう言って目を合わせるが周りに保護者らしき人がいない。

このまま放置もまずいし……。

『ハル……』

春「言いたいことは、わかってる。オレも一緒に探してやる。」

ハルは、私が言わんとしていたことを察知してそう言ってくれた。

それに私は

『ありがとう。』

と心から笑ってお礼を言った。

そして、その女の子達に手を差し出し

『私は、桜木Aっていうの。あなた達は、お名前言えるかな？』

と聞くと二人は、私に手を伸ばしながら

ルナ「三ツ谷ルナ！」

マナ「マナ！」

と教えてくれた。

『そっかー！三ツ谷ルナちゃんとマナちゃんだね。お母さんと来たの？』

ルナ「ううん。違うよ！お兄ちゃん！」

マナ「お兄ちゃんとお買い物！」

春「その兄ちゃんは、どこ行ったんだ？」

ルナ「お菓子見てたらいなかった。」

マナ「いない。」

私とハルは、お互いの顔を見合って

迷子だ…

とアイコンタクトをするのだった。