春に愛されて ② (ページ31)

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第78話ページ31

どうしよう……。

私は、一人ヒヤヒヤしながら考えを巡らせていると

春「お疲れ様です！少しいいですか？」

と特攻服姿のハルがやってきた。

ハル……？

私は、驚きつつハルを見ていると

万「三途、どうした？」

マイキーは、私から目を逸らしハルへと質問した。

するとハルは、

春「ここでは、なんですので……。」

と言って移動することを提案した。

マイキーは、ちらっと私を見て

万「わかった。ケンちん、行こう。」

とドラケンを連れて歩き出した。

ハルは、私を見て

行け

と言うように顎でスーパーを指した。

私は、口パクで

ありがとう

と伝えて笑顔を向けた。

一瞬、ハルが目を見開いたが

万「三途～。行くぞ！」

とマイキーに呼ばれて行ってしまった。

ハルは、私の護衛でそばに居た。

マイキーとドラケンが来たことで気配を隠していたようだが……。

マイキーたちに疑われて、困っていたところを助けてくれたのだ。

あのままだったらきっと私は、付き合っていると言っていただろう……。

けれど、それはハルが望むことじゃない……。

それにせっかくマイキーに歩み寄れて来たところに水を指すことにもなりかねなかった。

いつもハルには、迷惑かけちゃってるな～……。

今度、ハルの好きなあのお店のチーズケーキでも買ってきてあげよう！

きっと喜ぶだろうな～♪

私は、顔が緩みながらスーパーに入っていくのだった。