春に愛されて ② (ページ4)

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第51話ページ4

あの男の人たちがやってきて数日。

ハルが

もう心配する必要は無い。

と急に言い出した。

ハルは、私のそばにいたから他の人が何とかしてくれたのかな？

ここ数日は、怖くて家から出ようとも思わなかったから気分も沈み気味だった。

だから今日は、気分転換にハルとショッピングをしに街に繰り出していた。

『三途さんは、見たいお店とかはないですか？』

私は、一歩後ろを歩くハルに振り返って聞いてみるが

春「ありません。お好きに見ていただいて構いませんよ。」

と外面で冷たく返されてしまった。

そんな言い方しなくてもいいじゃん！！

『むぅー！』

春「……え？」

私は、頬を膨らませて前を向いて歩き出す。

春「え？あ、あの……A？」

『な、に、か！？』

私が笑顔を絶やさずにそう言えば、ハルは

パシっ

私の手を引いて路地裏へと入った。

『ちょっと！なんなの！？』

春「それは、こっちのセリフだ！何怒ってる？」

『別に怒ってない！』

春「怒ってるじゃねぇか！」

ビクッ

ハルが声を荒らげたことで私は、繋がれていた手を振り払った。

『そうよ！怒ってるわよ！外では、他人のフリ！？それがハルの望みだって分かってる！それでも！私は、少しでもハルといれることが嬉しいの！なのに！なんで！？冷たく突き放すようなことしか言えないのよ！？』

私、何言ってるんだろう……。

こんなこと言いたいわけじゃないのに……。

一度、吐き出してしまった不満は留まることを知らなかった。