春に愛されて ② (ページ30)

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第77話ページ30

マイキーと歩み寄ると決めてから早数ヶ月。

マイキーとは、順調に歩み寄れてきていた……。

『今日の晩御飯の買い物は、終わったから……あ、卵買ってない……。』

買い物袋を確認しながら、先程出てきたスーパーに戻ろうとしていた時だった。

万「お！A～！」

私を見つけたマイキーが私に向かって駆け出して来た。

『マ、マイキー！？』

このままの勢いで飛びつきそうな勢いで来たところで

龍「マイキー、飛びつくな。」

マイキーの肩を掴んでドラケンが止めてくれた。

た、助かった……。

『マイキー、ドラケン。何してるの？』

龍「ちょっとな。」

ドラケンが話してくれないってことは、何かあったのかもしれない。

私は、知らない方がいいのだろう。

一人そんなことを考えていると

万「Aは？」

とマイキーに聞かれた。

私は、持っていたビニール袋を見せて

『買い物だよ。今日の晩御飯の材料買ってたの。卵買い忘れちゃったんだけどね……。』

と言えばドラケンが

龍「……一人分にしては、多くねぇか？」

と突っ込んできた。

万「そう？」

マイキーまで覗き込んでくる。

ど、どうしよう……。

私は、ピンチに差し掛かった。