春に愛されて ② (ページ27)

今日:6 hit、昨日:20 hit、合計:18,033 hit

第74話ページ27

ドラケンと話してから数日後……。

私は、武蔵神社にいた……。

何故、ここにいるのかと言うと……。

万「A～！」

手を振りながら私に駆け寄ってくるマイキー。

『マイキー。』

そう、私はマイキーに歩み寄るためここに来ていた。

万「待ったか？」

『大丈夫だよ。』

万「そっか……。行こう！」

『うん。』

マイキーは、私の手を引いて歩き始めた。

万「飯食う？」

『ごめん……もう食べちゃって……。』

万「……そっか。」

マイキーの誘いを無意識に断ってしまった。

歩み寄るって決めたのに……。

私は、自分の頭を軽く振って

『マイキー！』

とマイキーの手を引いて立ち止まった。

そうすれば、マイキーは立ち止まり

万「？どうした？」

と私を見てくれる。

私は、一度深呼吸をして

『マイキーがお昼まだなら……私付き合うよ。』

そう言えばマイキーは、いつもと違う私に気がついて

万「う、うん！なら、ファミレス行こう！」

と顔を輝かせてまた歩き出す。

その後ろ姿は、本当に嬉しそうだ。

私は、そんなマイキーを見ながら微かに口角が上がるのだった。