春に愛されて ② (ページ22)

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第69話ページ22

幼なじみのことを聞いたタケミっちは、私を真剣な顔で見て

武「千冬！Aさんなら場地くんを止められるかもしれない！」

と言った。

それに松野くんも

松「ああ！その手があった！！でかしたぞ、タケミっち！」

とタケミっちの肩をバシバシ叩く。

その話に着いて行けずにいると

武「Aさん……。場地くんが東卍を……マイキーくんを守るために今、芭流覇羅に居るんッス。たった一人で……。オレたちもその力になりたいのに場地くんは、自分が悪者になってそれを止めようとしてる。だから、Aさんから場地くんに一人じゃなくてオレたちも手伝わせて貰えるように言って貰えないっすか！？」

とタケミっちがそういった。

松野くんは、

お願いします。

と頭を下げている。

そんな二人を見て、この前の圭ちゃんを思い出し辻褄が合った気がした。

圭ちゃんは、東京卍會を見限った訳じゃないんだとどこか安心した。

協力してあげたい……。

でも……。

『悪いけど……私には、なにも出来ないよ。』

と私は俯くのだった。

それに反応したのは、松野くんで

松「なんで、なんっすか！？場地さんとあんなに仲良いじゃないっすか！？」

と突っ込まれ私は、深呼吸をして

『……仲良い？私は、マイキーとも圭ちゃんとも凄い仲良いわけじゃないよ？』

と無表情で答えるのだった。