春に愛されて ② (ページ21)

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第68話ページ21

ハルと一緒にコンビニで買い物をしていると……。

松「やっぱり！Aさん、ちわっす！」

とどこかで聞き覚えのある声が聞こえてきた。

それに振り向けば、片目を覆った松野くんとタケミっちの姿があった。

『こんばんは、久しぶりだね。松野くんにタケミっち。……二人とも仲良かったの？』

私が二人を見て聞けば、松野くんは少し険しい顔をして

松「それを言うならAさんっすよ……。その人と仲良かったんっすか？」

と私の後ろを睨むように見つめた。

それに後ろを振り向くとハルは、仕事モードの顔をしていた。

だから

『仲良いって言うか……護衛だから。』

と私が言えばハルは

春「オレは、外で待ってるのでごゆっくりどうぞ。」

と言って出ていってしまった。

本当は、彼氏なんだと言ってしまいたい……。

ハルにあんなことしてもらいたくない……。

そんなことが顔に出ていたのか

武「好きなんすね？」

とタケミっちに聞かれた。

それに私が答えるよりも先に

松「有り得ねぇって！」

と松野くんに突っ込まれてしまった。

それによって私は、言葉を飲み込み

『二人は、何を買いに？』

と笑顔で聞いた。

すると、松野くんがニコニコして

松「ペヤングッスよ！」

と手に持っていたそれを見せてきた。

『ふふっ。圭ちゃんに影響されすぎでしょ？』

笑ってそういえば、タケミっちが

武「え！？圭ちゃんって……場地くんのことっすか！？」

と聞いてきた。

それに頷いて答えれば松野くんが幼なじみだと説明してくれるのだった。