春に愛されて ② (ページ15)

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第62話ページ15

あんなことがあってから早数日……。

あれからハルは、私を心配してくれてずっと傍にいてくれてる。

それに嬉しく思いながら、夏休みの課題を片付けていた。

夏休みも終わりに近づいている。

そろそろ、課題を終わらせないとやばいため奮闘中である。

そんな私をよそにハルは、ベッドで雑誌を読んでいる。

ハル、課題やったのかな？

そんな心配から

『ハルは、勉強しないの？』

と課題と睨めっこしながら聞く。

すると、雑誌を読んでいた視線をこちらに向けて

春「お前が読書してる間に終わった。」

と言った。

え……？

聞き間違いだろうか？

『お、終わったの？』

春「ああ。お前が読書ばっかしてるからだ。」

ハルの言葉に私は、

ガクッ

と肩を落とし

『真面目にやってたつもりなのにな……。』

とボヤく。

そんな私を見て笑うハルは、雑誌を置いて私の隣に来てくれる。

春「どこか分かんねぇとこあるなら、教えてやろうか？」

『ムッ』

余裕そうなハルに膨れ顔を見せていると

ぶっ

急に両頬を手で押され一気に口から漏れた。

春「いくらでも潰してやるよ。」

『ムムム……。』

そんなハルとイチャつきながら私は、何とか課題を進めていくのだった。