春に愛されて ② (ページ2)

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第49話ページ2

ピアスを開けてはや数日。

ハルは、相変わらず私の護衛をしてくれている。

とは言っても私は、夏休み中は特に予定もないため家で読書をすることがほとんどでハルはそんな私を見ながら自分の勉強をしている。

意外とこういうところは、真面目なんだよね。

本を読みながら勉強をするハルを盗み見ていると

ピンポーン

とチャイムがなった。

『？誰だろ？』

私は、いつもの調子で玄関に行こうとすると

パシっ

ハルに手を掴まれた。

『ハル？』

春「シーっ。」

ハルは、口元に人差し指を当てて静かにするように言った。

私は、訳が分からずハルの言う通りに静かにすると

男1「おい。本当にここなのか？」

男2「間違いない。確かにここに入って行くのを見た。」

男1「お前を信じるからな。」

男2「最近、東卍の特服着てる奴がくっついてるがどうせ雑魚だ。ノシちまえば、問題ねぇ。」

男1「てか、出てこねぇぞ？本当に居るんだろうな？」

男2「ッチ……留守かよ。出直すぞ。」

男1「へいへい。」

玄関前で小声で話していたであろう男達が居なくなったのがわかった。

それが分かるとハルが

春「あいつら叩き潰してやる。」

と出ていこうとするが

ギュッ

春「！」

『い、行かないで……。』

今の男たちの会話から恐怖が襲い、私は微かに震える手でハルを引き止めた。

それを見たハルは、直ぐに私を抱きしめて

春「大丈夫だ。オレが居る。大丈夫だ。」

と私の体の震えが止まるまでそうしてくれたのだった。