春に愛されて

第46話 ページ48

戻ってきたハルが食事を終えると私たちは、スーパーで買い物をして家に帰ってきた。

『暑っつい！！エアコン、エアコン！』

帰って早々にエアコンをつけて部屋を冷やす。

『部屋冷えるまで少し時間かかるだろうからハル、シャワーでも浴びてきたら？』

私がそういうといそいそと着替えを持って浴室に向かった。

その間に私は、簡単に夜ご飯の仕込みをしておく。

ちなみに今日は、カツオの漬けにする予定。

先程買ったカツオを適当に切って、漬けタレの中に漬け込んでいく。

そうしている間にハルは、お風呂から上がってきた。

春「上がったぞ。」

『あ！なら、私も入ろうかな。』

私も入ろうとタンスに手をかけるとその手をハルに掴まれた。

春「その前に……コレ。」

『え……？』

ハルの手に握られていたのは、ピアッサーだった。

『い、今から？』

春「当たり前だ。」

そう言って近づいて来るハルに私は、苦笑いを浮かべ

『こ、心の準備が……』

と後ずさる。

春「お前な……。」

ハルは、逃がさないと言うように私の肩を掴み

春「俺が待つと思うか？」

と意地悪に笑う。

それを見た私は、ゴクリと唾を飲み

『……お、お願いします。』

と覚悟を決めるのだった。

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