春に愛されて (ページ45)

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第43話ページ45

私は、ハルの腕を引いたまま目の前に並べられたピアスを見ていく。

すると、急にハルが立ち止まり

春「いい加減、なんでここに来たか話せ。」

と少し不機嫌そうにそういった。

もしかして、異性へのプレゼントとか思ったのかな？

ヤキモチ？

私は、少しニヤニヤしてハルと向き合い

『どうしてだと思う？』

と右手でハルの左横髪を耳にかけてそっとその耳のピアスに触れる。

そうすると、直ぐにハルはその手を掴み

春「オレが聞いてる！」

と少し声を荒らげた。

からかい過ぎるのも良くないね……。

私は、いつもの笑顔で

『ハルと一対のピアスが欲しかったからだよ。』

と言うとハルは、一瞬ポカーンとして

春「……お前、ホール開いてねぇーじゃねぇか！」

と言われた。

私は、直ぐに壁にかけてあったピアッサーを取り

『今から開けるんだよ！』

と笑えばハルは、ため息を着いて

春「あのな……簡単に言ってるが痛ぇんだからな？分かってんのか？」

と私の持つピアッサーを取り上げた。

それに頬を膨らませて

『それくらいわかってるよ！子供じゃないんだから！』

と言い返せばハルは、諦めたらしく

春「好きにしろ。」

とピアッサーを返してくれた。

私は、それを受け取り

『自分で開けるのは、怖いから……ハル、開けてくれる？』

とハルを見上げれば視線を外して

春「……ああ。(上目遣いは、ヤバい……。)」

と答えてくれた。

それに私は、店内だということも忘れて声を上げて喜ぶのだった。

店員(オレの前でイチャイチャしないでくれ〜(泣))←彼女いない歴年齢。

店員がそんなことを思ってるとは、夢にも思っていない私たちだった。