検索窓
今日:28 hit、昨日:34 hit、合計:37,025 hit

第41話 ページ43

いつもの黒マスクをつけたハルと暑い外に出た。

夏休みに入ったから、夏休み中に読む本と昼食を兼ねて喫茶店に行く予定だ。

いつものようにハルと手を繋ごうとしたら

春「オレで遊ばないでください。」

と外面モードでかわされてしまった。

護衛と言う名目なので、隣を歩こうとせずに一歩後ろを歩くハル……。

『はぁー……。』

デートだと思って期待してた私がいけなかった……。

少しガッカリして本屋に入るとそこには

圭「お?よぉ、A!」

松「Aさん、ちわっす!」

と漫画を買いに来た様子の圭ちゃんと松野くんの姿があった。

『こんにちは。圭ちゃんと松野くんは、本当に仲良しだね。』

仲良く一冊の漫画を折半で買おうとしている二人をみて笑うと

圭「だろ?千冬は、オレの相棒だからな!お前は、一人か?」

と自慢気に話す圭ちゃんにそう言われて後ろを振り返れば先程までいたはずのハルの姿がなかった。

きっと、圭ちゃんに会うことを避けたくて店の外で待機しているのだろう……。

私は、直ぐに表情を戻して

『さっきまでいたんだけど……。私が本選びに時間がかかるから隣の文房具でも見に行ったのかもね。』

と返すと何かを感じ取ったらしい圭ちゃんが

圭「“お前らも”仲良いじゃん。」

と笑って言った。

それに軽く頷くと状況が理解出来ていない松野くんは、キョトン顔をしていて面白かった。

その後、会計を済ませた二人を見送ると

春「相変わらず、バカそうだな……。」

と本棚を挟んだ後ろからハルの声がした。

私は、表情を崩さないまま

『普通に会えばいいのに……。』

と言えばこちらに回ってきたハルが苦痛の表情を浮かべて

春「あいつとは、違うんだよ……オレは。」

と言った。

ハルが何を抱えているのかは、私には分からない……。

それでもあなたの隣に居ることを望む非力な私には、一生打ち明けてはくれないのだろう。

そんなハルの手をそっと掴み

『さぁ!私の本選びハルも付き合って!』

とわざと明るく彼の手を取るのだった。

第42話→←第40話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
138人がお気に入り
設定タグ:東京リベンジャーズ , 三途春千夜 , 佐野万次郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひめか(プロフ) - ミニオンさん» こちらこそ!楽しみにしてます! (8月22日 23時) (レス) id: d30a0c4a49 (このIDを非表示/違反報告)
ミニオン(プロフ) - ひめかさん» これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (8月17日 1時) (レス) id: 23bd05c3b3 (このIDを非表示/違反報告)
ひめか(プロフ) - ミニオンさん» ですよね!すみません!変なこと言って汗) (8月17日 1時) (レス) id: d30a0c4a49 (このIDを非表示/違反報告)
ミニオン(プロフ) - ひめかさん» コメントありがとうございますm(_ _)m書き直しはしてませんよ? (8月17日 0時) (レス) id: 23bd05c3b3 (このIDを非表示/違反報告)
ひめか(プロフ) - この話って書き直してますか?聞いてダメだったらすみません。、 (8月17日 0時) (レス) @page2 id: d30a0c4a49 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミニオン | 作成日時:2023年7月2日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。