第34話 ページ36
隊長さんが去っていくと見計らったようにその場にいた隊員たちもゾロゾロとバイクに乗って走り出して行った。
広い駐車場に残された私たち。
ハルは、誰もいなくなったのを確認すると私に手を差し伸べた。
春「怪我してねぇな？」
『うん。本当にただ連れてこられただけだから。心配かけてごめんね……。』
その手を取りゆっくりと立ち上がるとハルは、私の手を引いてバイクに向けて歩き出した。
春「……隊長に見られたのが許せねぇ！」
少し、ドスの効いた声でそういったハルに少し怖さを感じながらも
『隊長さんは、悪くないよ。バスタオル貸してくれたんだもん。逆に感謝しなきゃ。』
と平静を装ってそう言った。
そして、バイクに乗ろうとしてあることに気がつく……。
『あ……。浴衣だから跨がれない……。』
私がそういうとハルは、私を軽々と抱えて横向きに座らせた。
『こんな乗り方したら、ハルがバランス取りにくいんじゃない！？』
私が慌てて降りようとするとハルは、強引にキスをして
春「オレを舐めるな。黙って乗ってろ！」
と声を荒らげた。
そんなハルに私は、気押され黙って頷くしか無かった。
ハルは、バイクに跨り発進させると意外と器用なものでいつも通り運転していた。
そんなハルにまた、
かっこいいな〜。
なんて思いながら振り落とされないようにいつもより体を密着させるのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 138人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひめか(プロフ) - ミニオンさん» こちらこそ！楽しみにしてます！ (8月22日 23時) (
レス) id: d30a0c4a49 (このIDを非表示/違反報告)
ミニオン(プロフ) - ひめかさん» これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (8月17日 1時) (レス) id: 23bd05c3b3 (このIDを非表示/違反報告)
ひめか(プロフ) - ミニオンさん» ですよね！すみません！変なこと言って汗） (8月17日 1時) (レス) id: d30a0c4a49 (このIDを非表示/違反報告)
ミニオン(プロフ) - ひめかさん» コメントありがとうございますm(_ _)m書き直しはしてませんよ？ (8月17日 0時) (レス) id: 23bd05c3b3 (このIDを非表示/違反報告)
ひめか(プロフ) - この話って書き直してますか？聞いてダメだったらすみません。、 (8月17日 0時) (レス) @page2 id: d30a0c4a49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミニオン | 作成日時：2023年7月2日 11時
