第33話 ページ35
目を閉じて耳を塞ぐと遠くから微かに乱闘の声が聞こえてくる。
どうか……早く終わって!
ただただ、一人そう願っていた。
どれくらいそうしていただろうか?
雨で浴衣は、ぐっしょりで体が冷えてきた。
まだ、終わらないの?
そう思っていると
ポンポン
と肩を叩かれた。
ビクッ
私は、驚きつつゆっくりと振り返る。
すると、そこには
ム「大丈夫か?」
表情一つ変えない、ハルの隊長さんがいた。
私が頷くとどこから持ってきたのかバスタオルをかけてくれた。
よくよく浴衣を見れば、雨に濡れて下着が微かに透けていた。
咄嗟にバスタオルでそれを隠すと
ム「……悪ぃ……。オレは、ドラケンのとこ行くから三途に送って貰え。三途、来い!」
隊長さんは、声を張り上げハルを呼んだ。
春「はい!どうしました、隊長?」
掛けてきたハルは、所々に血が見えた……。
ハルは、軽く私を見て隊長さんに視線を移す。
すると、隊長さんは
ム「マイキーに家まで送れって頼まれてる。オレは、ドラケンのとこ行くからお前が送ってやれ。無いとは思うが、あの半間とかいう奴がわざわざ連れてここまで来たくらいだ。何かあるかもしれねぇ。しばらくは、お前が護衛しろ。いいな?」
とハルに言った。
ハルは、私との関係を悟られないように少し嫌そうな顔をして
春「……マイキーと隊長がそういうなら……。分かりました。」
と返事をした。
隊長さんは、私の方をまた向いて
ム「無愛想だが、悪い奴じゃない。しばらくは、仲良くしてやってくれ。風邪ひくなよ。」
そう言って私の頭をポンポンとして隊長さんは、去っていった。
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ひめか(プロフ) - ミニオンさん» こちらこそ!楽しみにしてます! (8月22日 23時) (レス) id: d30a0c4a49 (このIDを非表示/違反報告)
ミニオン(プロフ) - ひめかさん» これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (8月17日 1時) (レス) id: 23bd05c3b3 (このIDを非表示/違反報告)
ひめか(プロフ) - ミニオンさん» ですよね!すみません!変なこと言って汗) (8月17日 1時) (レス) id: d30a0c4a49 (このIDを非表示/違反報告)
ミニオン(プロフ) - ひめかさん» コメントありがとうございますm(_ _)m書き直しはしてませんよ? (8月17日 0時) (レス) id: 23bd05c3b3 (このIDを非表示/違反報告)
ひめか(プロフ) - この話って書き直してますか?聞いてダメだったらすみません。、 (8月17日 0時) (レス) @page2 id: d30a0c4a49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミニオン | 作成日時:2023年7月2日 11時