第28話 ページ30
武蔵祭り当日。
私は、ルンルンで浴衣を着ていた。
あとは、髪を結ったら完成!
鏡越しに髪をお団子にして、この日の為に買った桜の簪を刺した。
桜の枝をイメージしたもので枝先に咲き誇る桜がとても可愛らしい。
『よし!出来た!』
もう一度、鏡の前で浴衣と髪型を確認していると
春「そろそろ行くぞ。」
といつの間に来ていたのか私服姿のハルが玄関に立っていた。
『あ、うん!』
私は、巾着を持って玄関に準備した慣れない下駄を履く。
すると、
スーッ
とハルの手が私の手を掴んだ。
春「お前、絶ッ対ェ転けるだろうからな。」
そんなことを言ってはいるがハルの優しさだということを私は知っていた。
それに黙って頷いてゆっくりとした足取りで二人で家を出た。
そして、神社に向かう人々に紛れて私たちもゆっくりと歩いていると
ピロリン
とハルの携帯がなった。
ハルは、
春「悪ぃ。」
と言って立ち止まり携帯を開いた。
すると、見る見る表情が暗くなり
春「……悪ぃ、A。祭り行けねぇ……。ドラケンが狙われてる挙句に愛美愛主が動いてるみてぇだ……。召集がかかった……。」
と私と目を合わせずにそういった。
きっとハルは、私に申し訳ないんだ……。
私がお祭り行けることにあんなに喜んでたから……。
私は、一度俯いて笑顔を作り
『ハル……。行って?ハルは、“王”の為に動いていいんだよ?私は、そんなハルが好きだから。だから、胸を張って?そんな顔しないで?私なら大丈夫。ゆっくり家に帰るから。ほら、急がないと!着替えて行かないといけないのに!』
とハルに言った。
ハルは、苦痛の表情を見せて
春「悪ぃ……。ありがとうな。」
と踵を返して走っていった。
そんな後ろ姿を私は、見えなくなるまで見送るのだった。
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ひめか(プロフ) - ミニオンさん» こちらこそ!楽しみにしてます! (8月22日 23時) (レス) id: d30a0c4a49 (このIDを非表示/違反報告)
ミニオン(プロフ) - ひめかさん» これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (8月17日 1時) (レス) id: 23bd05c3b3 (このIDを非表示/違反報告)
ひめか(プロフ) - ミニオンさん» ですよね!すみません!変なこと言って汗) (8月17日 1時) (レス) id: d30a0c4a49 (このIDを非表示/違反報告)
ミニオン(プロフ) - ひめかさん» コメントありがとうございますm(_ _)m書き直しはしてませんよ? (8月17日 0時) (レス) id: 23bd05c3b3 (このIDを非表示/違反報告)
ひめか(プロフ) - この話って書き直してますか?聞いてダメだったらすみません。、 (8月17日 0時) (レス) @page2 id: d30a0c4a49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミニオン | 作成日時:2023年7月2日 11時