春に愛されて

第17話 ページ19

マイキーは、そいつらを見た後私の手首にくっきりと残っていた手形をみて怖い顔をした。

ビクッ！

万「ねぇ、それあいつらにやられたの？」

低めのトーンにあの顔……。

私は、急に体が震え出す。

それでも質問に答えなければと頷くと

龍「とっちめてやる。」

とバイクから降りようとするドラケン。

『や、やめ…て……。』

それを必死に止める私。

それを見たマイキーは、ため息をついて

万「ケンちん……やめとこ。Aが怖がってる。それに集会に遅れちまう。」

そう言ってバイクから降りていつもの優しい顔とトーンで私に手を差し出した。

私は、まだ震える手をマイキーに伸ばし立ち上がらせてもらう。

万「ひでぇ格好。……集会エマも来っから手当してもらいなよ。あんなのあったあとじゃ一人で帰らせらんねぇし。乗って。」

マイキーは、私の返事など聞くことなくバイクに誘導した。

私は、渋々バイクに乗り行きたくもない集会へと連れて行かれた。

迷惑なこの状況もあんなことがあった後だからか、とても有難く感じた。

そして、集会場である武蔵神社に着くと友達と来ていたエマがマイキーに言われて私の手当をしてくれた。

その間、辺りを見渡すと自分の所の隊長さんと話しているハルを見つけた。

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