第90話 ページ43
堅兄が出かけてから私と三ツ谷は、テレビゲームをしていた。
私は、ベッドに三ツ谷はテーブル前の座椅子に座って距離を取っている。
ちなみにゲームは、ボードゲームをしている。
『3を出したら飛ばされるからそれ以外!』
私は、念じながらボタンを押しサイコロを降った。
ゆっくりとサイコロが止まる。
出た数字は
『ええ!3……。』
私は、遠くの面に飛ばされた……。
三「ハハハ!あたり悪!」
『そういう三ツ谷だって次4出したら飛ぶんだからね!』
三「オレ、出ねぇもん!」
『言ったな!サイコロ回してみなよ!』
出ない宣言をする三ツ谷にムキになってそう言い返すと
三「ほら見ろ!」
三ツ谷は、4以外を出して普通に進んで行った。
『むー!』
私が悔しがっていると
三「一旦中断して、メシにするか?」
と提案してきた。
時計を見ればもう7時を刺そうとしていた。
『そうだね。ならセーブしてっと。』
私は、セーブ画面に切り替えセーブをしてゲームを終了した。
『お弁当温めるね!』
三「おう。お茶注いどくわ。」
私は、三ツ谷が持ってきてくれたお弁当をレンジに入れて温めテーブルに運んだ。
『凄い、美味しそう!』
三「簡単なもんだけどな。」
三ツ谷は、そういうがお弁当の中身は色々入っていた。
卵焼きにきんぴら、コロッケ、タコさんウインナー、唐揚げ、ポテトサラダ、おにぎりだった。
『これだけ作れるのすごいよ!』
三「そうか?まあ、食えよ。」
三ツ谷は、照れくさそうに笑いながら割り箸をくれた。
『いただきます!』
私は、コロッケから食べた。
三「どうだ?」
三ツ谷が恐る恐る尋ねてくる。
『美味し〜!!すごく美味しいよ!手作りってこんなに美味しいんだね!』
私は、その場で腕を上下させた。
それを見た三ツ谷は、笑いながら
三「そりゃ、良かった。これも食え。」
とポテトサラダを紙皿に取り分けてくれた。
もう、することがお母さん!
お母さんがいたらこんななのかな?
なんて心の底で思うのだった。
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作者名:ミニオン | 作成日時:2023年4月18日 15時