検索窓
今日:39 hit、昨日:9 hit、合計:113,503 hit

第80話 ページ33

堅サイド

オレが後ろを振り向いた時には、既にAが泣いていて何が何だか分からなかった。

堅「どうした!?何かあったのか!?」

オレは、すぐに駆け寄りAの顔を伝う涙を服で拭ってやる。

Aは、泣きながら

『堅兄……急に後ろ向いたから……やっぱり……この跡……汚いんだって……そう思ったら……悲しくて……。』

と話してくれた。

オレが目を逸らしたからか……。

いや、でも……凝視するのもダメだろ!?

なんて思いながらオレは、とりあえずAを抱きしめ

堅「悪ぃ。オマエのそれを見て目を逸らしたんじゃねぇ。オマエ、どんどん女になっちまうからオレだって恥ずかしいんだ……。だから、泣くな。汚くなんてねぇよ。」

オレが本心を言えばAは、

『堅兄……エッ チ。』

と涙を拭い笑って言った。

堅「オレだって男なんだぞ。」

少し怒り気味に言えば

『堅兄……ちゃんと見て……。私……汚くない?』

と真面目な顔でオレを見てきた。

オレは、Aを離し少し距離をとって跡をまじまじと見た。

その跡は、写真で見たものよりもマシになっていたがとても痛々しかった。

だが、オレはそれを見ても汚いなんて思わなかった。

堅「汚くねぇよ。……汚ぇよりもここが龍の鱗みたいになっててかっけぇ。」

と笑って言ってやればAは、また泣き出して

『本当?……本当に汚くない?』

と聞いてきた。

堅「ああ。汚くねぇよ。」

オレは、それを拭いながら言ってやる。

『龍みたいにかっこいい?』

Aの不安を取り除くように

堅「ああ。かっこいい。」

と言えば

『……三ツ谷にも嫌われない?』

と恐る恐る聞いてきた。

ここが一番ネックだったんだな。

三ツ谷がそんなんで嫌うならオレ、マジで三ツ谷ボコるわ。

堅「嫌われねぇよ。でも、見せるのは早ぇかんな!交際一日目でとかぬかしたら三ツ谷ぶん殴ってやる。」

『ハハハ、ボコンないでよ。』

Aにまた笑顔が戻ったところでもう一度抱きしめてやるのだった。

第81話→←第79話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
231人がお気に入り
設定タグ:東京リベンジャーズ , 龍宮寺堅 , 三ツ谷隆   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミニオン | 作成日時:2023年4月18日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。