似てない双子 2 (ページ31)

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第７８話ページ31

熱が出たこともあって入院が伸びてしまったが、今日何とか退院することになった。

先｢何かあればすぐに病院に来ること。絶対に無理はしないこと。いいわね？｣

先生にそう念押しされ私は、退院した。

家に帰ればお店の姉さん達やマサウェイさんが暖かく迎えてくれた。

凄く嬉しい！

そんなこんなで日が暮れ、お店の営業が始まる時間になった。

私は、不安で仕方がなかった。

お店なのだから知らない男の人が出入りするのは当たり前で営業の時間は部屋に閉じこもることとなった。

堅｢大丈夫か？｣

一緒に部屋にいてくれる堅兄。

『大丈夫。この部屋には、入ってこないから。』

一応、部屋には鍵をかけてある。

その鍵は、私と堅兄そしてマサウェイさんしか持っていないからそれ以外の人が入ってくることは無い。

『堅兄……今日は、ここにいてくれる？』

私は、堅兄の手をギュッと握り返事がわかってても聞く。

堅｢ああ。ここにいる。｣

堅兄は、思った通りの答えをくれ私はそれに少し安心して堅兄の腕の中に入る。

『堅兄、大好き！』

堅｢オレも大好きだぞ。｣

子供をあやす様に背中をトントンしてくれる堅兄。

私は、それが心地よくていつの間にか眠りにつくのだった。