君のとなりで 6 (ページ31)

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第273話ページ31

現代Aサイド

私が目を覚ましたのは、翌日のお昼前の事だった。

重い体をゆっくりと起こすと既に蘭と竜は、いなかった。

昨日の汚れたドレスやハイヒールなどは、処分してくれたのか部屋には無かった。

私は、とりあえずシャワーを浴び服を着た。

そして、コーヒーでもとお湯をケトルで沸かしていると

コン、コン、コン

とノックがした。

私は、誰かも確認せず

『どうぞ。』

と入室を許可した。

恐らく彼だろう。

ガチャ

扉が開き

春「失礼します。」

と三途が入ってきた。

『おはよう、三途。』

春「おはようございます。マイキーが4日後の便で来日します。それまでに会議で上がっていた奴らを消しとく様に……だそうです。」

私は、ドリップコーヒーを入れ

『分かった。三途もどうぞ。』

テーブルに三途の分のコーヒーを出した。

春「いただきます。……よく眠れたみたいですね。顔色がいいです。」

『三途がそういうのならそうなのかもね。今日は、気分がいい気がする。……三途が私のお守りをすることになるなんて思いもよらなかったけど。』

春「それは、こちらもですよ。マイキーの命令ですからね。」

『三途は、変わらないね。マイキー命みたいなの。』

春「あなたが言ったんですよ？“マイキーが大事ならマイキーの望むとおりの人になりなさい”ってね。」

『随分、昔のことでもう忘れたわ。』

春「そうですか。」

私は三途とこの一時を楽しむのだった。