第138話 ページ43
武道サイド
三ツ谷君に呼ばれて三ツ谷君の学校に来た。
校門で待っていればぺーやん君が迎えに来てくれて三ツ谷君がいる家庭科室に案内してくれた。
家庭科室になかなか入ろうとしないぺーやん君……。
急にドアが開いたと思えば三つ編みの女の子がぺーやん君に怒鳴り始めた。
それを三ツ谷君が停めればその子は、三ツ谷君のことを部長と呼んだ。
不良もしながら学校と部活を両立させてる三ツ谷君はすごいと思った。
三ツ谷君は、どうやらオレの特服を仕立ててくれているらしい。
オレは、それが嬉しかった。
ふと、三ツ谷君が座った奥の窓際を見ればどこか遠くを見ているAちゃんがいた。
武「あれ?Aちゃんも来てたんスか?」
三「ああ、マイキーに一人にさせるなって頼まれたんだ。今、意識遠のいてっから話しかけても聞こえてねぇよ、!」
武「そうなんスか!?声かけなくていいんスか?」
三「意識遠のく事が悪いことばかりじゃねぇんだ。アイツには、たまにこんな時間作ってやんねえと変に考えすぎるからな。」
三ツ谷君は、そう言いながらミシンを動かし始めた。
ぺ「パーちんが言ってた。Aは、強いけど弱いって……だから、守んねえといけねえんだって。Aのことは、そんな詳しくないけどよ。オマエも特服着るならそれ頭に入れとけよ。」
ぺーやん君の言葉に場地君が東卍創設の際に言っていたという言葉を思い出した。
“みんなでAを守る。色んな意味でだ。”
それが場地君の……いや、東卍創設メンバーの気持ちなんだ。
オレは、特服に袖を通すならそれを頭に置かないと。
現代のためにもAちゃんには、笑顔でいてもらわないと。
三ツ谷君から出来上がった特服を受け取りそう強く思うのだった。
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作者名:ミニオン | 作成日時:2021年10月10日 18時