第133話 〜安心と不安〜 ページ38
あの後、みんなと少し話をしてマイキーと一緒に帰ることにした。
万「……今日、家泊まってけよ。」
手を引かれながら歩いていれば不意にそう言われた。
『泊まっていいの?』
今までだって何度も泊まりに行ったことがあった。
でも……今日は一人じゃ寝れない……。
それをわかって言ってくれるマイキーが嬉しかった。
万「うん。いいよ。」
振り返ったマイキーは、軽くキスをした。
この人は、私の喜ばせ方を理解しすぎだ。
そうこうしていると、マイキーの家に着いた。
万「とりあえず、先に風呂入って。エマ、なんかAが食えそうな消化のいいもの作って!」
エ「うどんがあったはず。作るから入っておいでよ。」
二人にそう言われて、マイキーのトレーナーとジャージのズボンを借りた。
冷えた体は、お風呂で芯から温められた。
お風呂から上がればエマ特性のうどんが出来上がっていた。
マイキーは、先に食べ終わりウトウトしていた。
おじいさんは、もう食べて部屋に戻っているようだ。
挨拶してなかったな……なんて思っていると
エ「伸びる前に食べた方がいいよ。」
とエマに背中を押され椅子に座らされた。
『ありがとう。いただきます。』
私は、ゆっくりとうどんを食べていく。
『美味しい……。』
エ「マイキー!お風呂入ってきて!」
エマは、必死に寝ているマイキーを起こしお風呂に連れていった。
いつ見ても仲がいい。
いいなーって思いながらうどんを食べ終え片付けをした。
エ「洗い物くらいするのに。」
『いいよ。これくらいさせて。』
エ「クマ酷いから先、マイキーの部屋行って寝てて。」
エマに促され私はマイキーの部屋に向かった。
真一郎の面影を感じるその部屋は何度来ても落ち着く。
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作者名:ミニオン | 作成日時:2021年10月10日 18時