君のとなりで 3 (ページ37)

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第132話ページ37

一人でいるとどんどん自分が悲しみが押し寄せてきてそれと同時に自分の意識が半分飲み込まれる。

半分飲み込まれた私は、いつの間にか歌を歌っていた。

ねえ、真一郎褒めてよ。

ねぇ、場地……一人じゃないって言ってよ。

それを歌いながらクルクル回る。

それを歌い終えた頃

万「昔……兄貴が歌声褒めてたな。……歌声綺麗なのに……オマエが歌う歌は、とても悲しい……。」

マイキーがいた。

マイキーを見つめればマイキーは、悲しそうな表情だった。

『ねぇ……真一郎の声聞こえないの……。もう、褒めてくれないの……。場地が……一人じゃないって言ってくれないの……。』

もう二人の声は聞こえない……。

そんな私をマイキーは、抱きしめてくれた。

万「オレが褒めてやる。オレがオマエを一人にしない。だから……自分を切り離すな。」

マイキーのその言葉は、飲み込まれていた私の意識を引き上げてくれるには十分だった。

『……マイキーが言うなら信じる。』

そう言って唇を重ね合わせた。

マイキーは、羽織っていた上着を着せてくれた。

万「たく、心配させやがって。」

『ごめんね……ありがとう。』

私は、そう言ってマイキーに抱きつく。

すると、それを見計らっていたかのように

堅「本当に心配かけさせやがって。」

とドラケンを筆頭に三ツ谷、タケミっち、スマイリー、ムーチョ君、三途が階段を登ってきた。

私は、みんなの方を向いて

『みんな……心配かけてごめんね。もう、勝手に居なくなったりしないよ。』

と頭を下げれば

堅「大丈夫だ。オレたちがいる。」

三「オマエを守るって決めて東卍作った以上みんなで守る。」

と笑いかけてくれた。

みんなの温かさに私は、甘えるしかないのだと感じた。