第130話 ページ35
武道サイド
三ツ谷君と一緒に武蔵神社へ急いだ。
武「ハァハァ……本当に居るんスかね?」
三「きっと居る!」
息を切らしながらなんとか武蔵神社に着いた。
シーンと静まり返った武蔵神社は、集会の時とは雰囲気が違った。
三「とりあえず、社の方に行くぞ。」
武「はい!」
三ツ谷君の後をおい階段を登っていくと社が見える辺りで三ツ谷君が止まった。
武「!?どうしたんスか?」
三「シー!」
三ツ谷君が人差し指を口に当ててそういった。
オレは、口を閉じ三ツ谷君が見つめる先を見た。
そこに居たのは
武「Aちゃん!」
白いワンピースをなびかせながらクルクル回るAちゃんだった。
オレは、つい大きい声を出してしまった。
三「バカ!」
三ツ谷君に慌てて口を抑えられる。
我に返りAちゃんを見るが聞こえていなかったのかまだ回っていた。
とりあえず、Aちゃんから見えないように階段に身を隠す。
武「なんで、Aちゃんに声掛けないんスか?」
三「たぶん、アイツの表情的にオレたちの声今聞こえねえから。マイキーたち呼ぶぞ。」
オレたちは、それぞれ電話でみんなに連絡する。
連絡を終えたオレ達は、階段の下で待つ。
しばらくすれば
万「三ツ谷!タケミっち!」
マイキー君とドラケン君が走ってきた。
三「来たか!」
堅「アイツどこにいる!?」
武「上にいます!」
万「そうか……。ケンチン、行ってくる。」
堅「10分経ったら行く。」
万「ああ。」
オレ達は、マイキー君をその場から見送るのだった。
上からは、Aちゃんの歌声が聞こえてきた。
とても悲しい声だった……。
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作者名:ミニオン | 作成日時:2021年10月10日 18時