第126話 ページ31
場地の葬儀が終わってから数日……。
私は、食事も一人じゃまともに喉も通さないし眠れなかった。
そんな私を見越してマイキーは、合間を縫って一緒に寝てくれたり食事をしてくれた。
マイキーは、私にとって一番の理解者なんだと痛感する。
けれど、どれだけ一緒にいても不安定なのには代わりがなくて気がつけばマイキーの首を締めようとしてしまったり引っ掻いてしまったりもしていた。
それがまた自分を許せなくて……。
とても苦しい……。
そんなある日、マイキーはドラケンとタケミっちと来てくれていた。
でも、気がつけばまたマイキーの首を締め助けに来たタケミっちの首も掴んで爪まで食い込ませていた。
すると
武「マイキー君は……一虎君を許したんだ……。場地君の死は……受け入れられないかもしれない……。それでも……Aちゃんがこんなになっちゃダメだ……。Aちゃんの笑顔が見たいから……だからみんな必死なんだ!」
とタケミっちの言葉が入ってきた。
最後の言葉は、昔に真一郎が言ってくれた言葉で真一郎と重なった。
『……真一郎…?みんなって?』
でも、真一郎はいなくて……。
みんなって誰?と思った。
武「え……?」
タケミっちは、言葉に詰まらせていた。
すると、組み敷いていたマイキーの両手で私の顔を無理やり自身の方に向かせ
万「A……落ち着け。オレやケンチン、三ツ谷……東卍のみんながオマエを心配してる。オマエは、一人じゃないんだ。大丈夫だ。」
マイキーは、私が求めていた答えを教えてくれてそこでスっと沈んでいた意識が浮上して自分がしたことに震えと涙が溢れた。
『……ああ……私……ごめんなさい……ごめんなさい……。』
両手で顔を覆えばマイキーは、そっと抱きしめてくれた。
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作者名:ミニオン | 作成日時:2021年10月10日 18時