星の魔女 (ページ43)

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それにローが注意をして、二人を落ち着かせると、最初ローに見せたように収納の魔法を見せると、目をきらきらさせて何かを言いたそうに口をもごもごさせている。

≪どうしたの？≫

ロー「見せて欲しい魔法があるんだろ」

ペ「い、言っていいか！？」

≪できる事とできない事があるけど、それでもよければ≫

ぱぁっと顔を輝かせた二人はまたローに怒られないように、肩を組んで小声で話し始めた。

しばらくして見せてもらいたい魔法が決まったのか、ずいっと恋歌に顔を近づけた。

ペ「魔女って聞いたらさ、箒で空を飛んでるイメージあるんだけど、もしかして恋歌も空が飛べたりするのか？」

悪魔の実の能力者でもなければ普通は空は飛べない。

それに少年が憧れを持つのは当然の事だった。

そのペンギンの問いに、何かを思い出したように手を叩いた恋歌は、立ち上がって自分の足元に魔方陣を展開させた。

シ「ま、魔方陣もかっけぇ…」

恋歌が手を出せば、魔方陣の中から箒が現れた。

「「「おお！！」」」

思わずベポまで声を出してしまったようで、興味津々な顔で近づいてきた。

ローも初めての魔法が気になっているのか、見やすい場所に移動している。

ペ「こ、これが魔女の箒…！」

シ「これで空が飛べるのか！？」

≪わたしはあんまり得意じゃないし、空を飛びたいって思った事あんまりないから忘れてた≫

「「「もったいない！！」」」