ハニーレモン * Daiki A (ページ2)

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「有岡さん！」

『ん？あー質問ね？ちょっとまってて』

私、佐藤A。

私が通う塾には大学生のバイトさん、

通称チューターさんという方々がいらっしゃって。

質問はもちろん、進路相談から雑談まで

先生よりも歳が近くて身近な存在として

塾に在駐してくれている。

そんなチューターさんのひとりにわたくし、

絶賛片思い中です。

ほら今も！！

先生の名前呼んだだけで質問って分かってくれるとか神じゃない？！

え、もうむりすき(

『んで？質問どこ？』

「えっと、大問５と６」

『んー、、えっと、これはね、、ちょっと待ってね』

目の前で問題を解いてくれてるそのお顔に

わたくし、夢中でございます。

おめめくりっくりだし

肌も白いし

あ、髪の毛黒に染めてる！

爆イケなんですけど！！黒の方が絶対似合う(

『ほい！じゃあ説明するよー』

「あ、はいっ！！」

『ここ求めたいからまず何すればいいかって言ったら、、、』

「うんうん。」

．

．

．

「あー！！！！そゆことね！！

やっぱ有岡さんの説明めっちゃわかりやすい！」

『ほんと？ありがとう笑

質問これで終わり？』

「うん、おわり」

『よし！ぁぁー、、今日めっちゃねむいわぁー』

「有岡さん来た時絶対寝起きだと思った笑」

『へへっ、ばれてた？笑』

「ばればれですー笑

てゆーか、髪、黒に染めました？」

『うん！染めた』

「めっちゃ似合ってます！黒髪めっちゃいい」

『まじ？これ結構好評だったんだよ！

カノジョにも似合ってるって言われた！』

カノジョ、ねぇ、、、

ラブラブですもんね、カノジョさんと。

インスタグラムにもよくあげてるし？

でもここは、何事も無かったように。

「うんうん、絶対黒がいい。私黒髪好きだもん」

『おいそれ完全お前の趣味だろ。笑』

「いやいやちがうよ？！有岡さんだから好きなのー」

『そこまで言われると照れるわ、笑』

質問終わったあとすぐ戻ってもいいのに

ちょっと世間話をする、

そんな時間が嫌いじゃなくて。

あぁ、カノジョいるの知ってるのに、

今日もまた、好きが増していく。