しとど晴天大迷惑。 (ページ10)

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8. ページ10

『す、好きです..付き合ってください！』

ゾロ「....」

何故。

何故私がゾロに告白しているかというと。

＿＿事の発端はルフィとの喧嘩。

ミサンガを無くしたルフィは、あの後部屋まで謝りに来た。私はそれに対してかなり傷ついていたし怒っていたので謝るくらいなら無くさないでと怒鳴ってしまったのだ。それでルフィはそんな怒るなよと逆ギレして喧嘩開始。

『なんで無くすのか理解できない.......！』

ルフィ「し、しょうがねーだろ！おれだって大事にしようと思ったんだ！！」

私もどうかしていたと思う。謝ってくれたから受け入れてればよかったのに。その時の私は頭に血が昇っており、ものすごい音を立ててルフィを置いて自室を後にした。

それで夜遅くに筋トレをしていたゾロに遭遇、またもや愚痴を数十分もの間ぶつけていた(申し訳ないとは思っている)。

最初はイライラしていて強い口調で話していたけれど、やっぱり私が悪かったかもと我に返りしおらしくなっていった。

『.........どうしようゾロ...きらわれたかも』

ゾロ「じゃあ告れ」

『え？』

なぜそこに辿り着くのかよく分からないが、強制的に毎日の日課に告白の練習を取り入れられることになってしまった。

これが昨日の話。

『好きです、付き合ってください......！』

ゾロ「なんか違ェ」

『ええなんで！』

もちろん練習のお相手はゾロで、こんな昼間からゾロの部屋で愛の言葉を言わなきゃならないなんて勿論困る。幸い船は今日からまた移動で、暇が出来るのだけれど。告白のテンプレート「好きです付き合ってください」を口にすればゾロに違うと言われ、工夫して言えば注文をつけられた。

ゾロ「アイツはバカでアホでド天然だからな。好きって言っただけじゃ伝わんねェぞ」

『そ、それはわかってるけど......』

ゾロ「成功できるように練習するぞ」

それから毎日、時間帯はバラバラだけどゾロの部屋に行き告白の練習をした。告白に練習なんてあるのか。そんなことはどうでも良くて、ずっとあのフレーズを言いすぎて流石にゲシュタルト崩壊してきた。

そして1週間が経ち、今日も練習をする。

『あのね...好きだったんだ......良ければ私と、

ガチャ

サンジ「おいマリモ.........」

付き合ってほしいな』

サンジ「え」

ゾロ「あ」

『＿＿＿＿＿＿サンジ！！？』

タイミング悪くサンジが部屋に入って来た。