しとど晴天大迷惑。 (ページ8)

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ルフィ「おれも行く！」

『え』

ゾロ「あー、俺やっぱり、」

『だめゾロも来て』

ゾロ「お前、」

『いいから！！』

ルフィ「？？お前ら早くいくぞ！」

私とルフィを2人きりにしようとしたゾロにデコピンを喰らわせてからルフィを走って追いかけた。

そこからなんやかんや買い物したり、食事したり街のショーを見たりで、3日分満喫する事ができた。

何度か私に手繋いでみろとかハグしてみろだとか提案してきたゾロには後でお説教しようと思う(ルフィに気づかれそうになって焦った)。

『楽しかった〜！ありがとね2人とも』

ルフィ「おれも楽しかった！！」

ゾロ「そろそろ時間だし帰るか」

腕時計を見ると夜の9時を過ぎていた。

腕.....あ、ミサンガ。

ルフィ、付けてくれてるかな

腕時計から連想しミサンガを思い出して、ルフィの腕をちらりと横目で見た。

付けてない。

ルフィ「ただいまぁ！！サンジ！飯ィ！！」

ゾロ「お前まだ食うのかよ！」

サンジ「じゃあ待ってろ」

確かに、付けといてくれるなんてあり得ない

ルフィは首や腕に何か飾りをつけるは好まないタイプだから。

『ルフィ、ミサンガは？』

ルフィ「え、ミサンガ？....あっ、おれ無くしたかも....！！」

『..え』

もしかしたら、なんて。

大事に保管してくれているかもしれないなんて

勝手に期待して、勝手に傷ついて。

『そっか、無くしちゃったか』

ルフィ「Aごめん！！どっかいっちまった」

『大丈夫だよ！また今度買うね』

私にとって初めてのプレゼントだったけれど、無くされちゃうくらいの物だったなんて思わなかった

誰とも会話をする気を起こせず、誰もいない甲板へと静かに移動した。

『.......』

ゾロ「.....おい」

『っ！ゾロ...』

ゾロ「どうした？また何かあったのか」

『なにもない』

ゾロは私を追いかけて来たようだった。

なんともないと伝えても、嘘つけと目で訴えるゾロ。

『..ルフィにミサンガあげたじゃん？腕に付けてなくて....あ、いや....そこまでは、良かったんだけどね......』

『な、無くされ...た、から』

視界がぼやけた。
景色が二重に見える。頬には熱い涙が溢れた。

ゾロ「.....A」

ゾロは表情ひとつ変えずに私の話を聞く。

こんな私に呆れているようだ

ゾロ「.......いっそ、気持ち伝えて振られた方が諦めつくんじゃないのか？」