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深澤【おはよう。岩本達によろしくな】08:00
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「はやいっつの...」
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月曜日の朝からきた
深澤先輩からの連絡にため息をつけば
「Aさん」
と、聞き慣れた低い声。
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目黒「おはようございます」
「おはよう。ごめん待った？」
目黒「全然。俺も今着いたところです」
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待ってた人は、
そう言うのよね。
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目黒らしいな、と
あえて突っ込みもせずに
予約済みのタクシーへ乗り込んだ。
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「緊張してる？」
目黒「少し」
「目黒も緊張することあるんだ」
目黒「俺をなんだと思ってるんですか」
「完全無欠くん」
目黒「そんな風に思ってたんですか？(笑)」
「え？(笑)」
目黒「ひどいなぁ(笑)」
「まぁ今日はとりあえず打ち合わせだけだから」
目黒「はい」
「はじめてだと思うけどそんな緊張しなくて大丈夫よ」
目黒「Aさんは何度も行ってるんですか？」
「何度もってわけではないかなぁ...」
目黒「...」
「どうしたの」
目黒「いえ、俺だけ置いてけぼりにならないようにしないとなぁて」
「...？」
目黒「大学時代の先輩なんですよね？」
「馬鹿ね、仕事よ？そんなこと言ってる暇ないわよ」
目黒「...ですよね。すみません」
「あんまり気にしなくていいわよ」
目黒「...え？」
「大学が一緒とか、そういうこと」
目黒「...俺が気にしてると思ってるんですか？」
「え？違うの？」
目黒「...」
「違かったらごめん。忘れて」
目黒「ほんと、そういうところ...」
「え？」
目黒「今、その岩本さんより距離が近いのは俺なんでAさんが言う通り気にしません」
「...そう」
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そう、外を眺める
目黒の横顔がなんだか満足気で。
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土曜日の花菜の言葉が
ふっと頭に浮かんで、
思わず目を逸らした。
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「目黒、今日終わったらその場解散でいいわよ」
目黒「え？」
「疲れてるだろうから」
目黒「...」
「もうすぐで着くから準備しといて」
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こんなのは...
冷たくする内には入らないんだから
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そんな顔するのやめてよね...
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自分の大人気ない行動を
思い知らされるから...
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作者名：yuri | 作成日時：2022年8月31日 14時
