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岩本「悪い、待った？」
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「いえ、大丈夫です」
岩本「目黒も急にごめんな」
目黒「大丈夫です。むしろすみません」
岩本「ご飯は人数多い方が楽しいから」
目黒「...ありがとうございます」
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到着した照先輩の車に乗り込み
俺はこっちで、と
目黒は後部座席へ。
私は助手席へ。
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岩本「急に誘ってほんとごめんな」
「気にしないでください。大丈夫です」
岩本「久しぶりだしせっかくならご飯行きたいと思って」
「...照先輩に誘ってもらえてうれしいですよ」
岩本「ならよかったよ。目黒も大丈夫だった？」
「全然大丈夫です」
岩本「ご飯さ、無難にイタリアンにしたんだけど...」
「好きです。目黒も大丈夫よね？この間行ったし」
目黒「はい」
岩本「ご飯行ったの？」
「はい」
岩本「...2人で？」
「いえ、翔太とか花菜も一緒に」
岩本「そっか...」
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ちらっと後部座席を見た照先輩。
気付いてないのか
気付いてない振りなのか
外の景色から視線を逸らさない目黒。
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何か言い出すかなと思ったけど...
黙ってるのね。
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照先輩の前だから？
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岩本「打ち合わせ、無事に終わってよかった」
「はい...私も一安心です」
岩本「阿部もさ、Aに会えて喜んでたよ」
「ふふ...阿部さんも変わってなくて...(笑)」
岩本「いつもあんなんだよ。麻紀に対してとか」
「そうなんですね...」
岩本「麻紀はA以上に流してるけど(笑)」
「麻紀さんらしい...(笑)」
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仕事中にはしなかった、
鼻をかすめる、ムスクの香り。
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変わってない...
この重たすぎない甘い香り...
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岩本「車、臭くない？大丈夫？」
「どこを気にしてるんですか(笑)」
岩本「人なんて滅多に乗せないからさ...」
「...そうなんですか？」
岩本「うん」
「なんかすみません」
岩本「なんで謝る(笑)」
「そんか貴重な車に人の匂いを付けてしまって...」
岩本「誘うつもりだったし、Aだったら全然大丈夫」
「ありがとうございます...」
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目黒もいるんだけどな...
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なんて気まづい空間なの...
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作者名：yuri | 作成日時：2022年8月31日 14時
