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#9 ページ9

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金曜日の終業後。

1週間の中で社員達の足取りが1番軽い。



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私ももれなくその中の1人。



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待ってた目黒と、

またまたエレベーター前で

すれ違った翔太たちと駅へ歩く中。



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渡辺「目黒は電車なの?」

目黒「いや車通勤です」

渡辺「...まじかよ」

花菜「ハイスペ〜」

目黒「先輩達は電車ですか?」

花菜「そう。降りるのも一緒の駅」

目黒「じゃあ...良ければ送っていきましょうか?」

翔太「え!?いいの!?」

花菜「少しは断れよ」

渡辺「まじありがとう嬉しい」

花菜「おいって」

目黒「全然大丈夫です(笑)」



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花菜「え、じゃあさ目黒くんが良ければだけどこの後ご飯どう?」

渡辺「savon?」

花菜「もちろん」

目黒「あ、たしかそこ...」

花菜「あ、なに元カノが働いてる?」

目黒「違います(笑)」

花菜「彼女が働いてる?」

目黒「彼女いませんし近所の子が働いてるなって」

花菜「あ、そうなの!じゃあちょうどいいじゃん」

目黒「じゃあ車こっちなんでどうぞ」



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車の鍵を用意する目黒と、

ノリノリで進んでいく翔太と花菜。



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「あの目黒くん、悪いからいいよ?」

目黒「いや、A先輩も来ますよね?」

「ご飯は行くけど...車は悪いよ」

目黒「俺がしたくてしてるので」

「...」

目黒「むしろA先輩に来てもらわないと」

「え?」

目黒「たくさん話したいので」

「私と?」

目黒「はい」

「まぁ...きっと目黒くんの歓迎も兼ねてるんだろうから」

目黒「はい、歓迎してください」

「なにそれ新しい(笑)」

目黒「生意気ですみません...(笑)」



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たくさん話したいってのは

流すべきことなのかどうなのか...


いやまぁ翔太も花菜もいるし

もちろんみんなでってことじゃん...ね...



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変にそこだけ気にするのも...

自意識過剰...でしょ。



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そんなときにふと浮かぶ

「目黒、お前に懐いてない?」

の言葉。



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んー...ないって...

懐く要素が...

ないって...



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目黒「A先輩」

「...っ」

目黒「そんなところに立ってないで」



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目の前で開かれているのは

助手席のドア。



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「なんで...助手席?」

目黒「後ろ3人じゃキツいかなって」

「...」

目黒「早くしないとお2人待ちくたびれますよ」

「...じゃあ...お邪魔します...」

目黒「家じゃないんですから(笑)」



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設定タグ:SnowMan , snowman , 目黒蓮   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:yuri | 作成日時:2022年8月4日 1時

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