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金曜日の終業後。
1週間の中で社員達の足取りが1番軽い。
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私ももれなくその中の1人。
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待ってた目黒と、
またまたエレベーター前で
すれ違った翔太たちと駅へ歩く中。
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渡辺「目黒は電車なの?」
目黒「いや車通勤です」
渡辺「...まじかよ」
花菜「ハイスペ〜」
目黒「先輩達は電車ですか?」
花菜「そう。降りるのも一緒の駅」
目黒「じゃあ...良ければ送っていきましょうか?」
翔太「え!?いいの!?」
花菜「少しは断れよ」
渡辺「まじありがとう嬉しい」
花菜「おいって」
目黒「全然大丈夫です(笑)」
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花菜「え、じゃあさ目黒くんが良ければだけどこの後ご飯どう?」
渡辺「savon?」
花菜「もちろん」
目黒「あ、たしかそこ...」
花菜「あ、なに元カノが働いてる?」
目黒「違います(笑)」
花菜「彼女が働いてる?」
目黒「彼女いませんし近所の子が働いてるなって」
花菜「あ、そうなの!じゃあちょうどいいじゃん」
目黒「じゃあ車こっちなんでどうぞ」
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車の鍵を用意する目黒と、
ノリノリで進んでいく翔太と花菜。
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「あの目黒くん、悪いからいいよ?」
目黒「いや、A先輩も来ますよね?」
「ご飯は行くけど...車は悪いよ」
目黒「俺がしたくてしてるので」
「...」
目黒「むしろA先輩に来てもらわないと」
「え?」
目黒「たくさん話したいので」
「私と?」
目黒「はい」
「まぁ...きっと目黒くんの歓迎も兼ねてるんだろうから」
目黒「はい、歓迎してください」
「なにそれ新しい(笑)」
目黒「生意気ですみません...(笑)」
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たくさん話したいってのは
流すべきことなのかどうなのか...
いやまぁ翔太も花菜もいるし
もちろんみんなでってことじゃん...ね...
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変にそこだけ気にするのも...
自意識過剰...でしょ。
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そんなときにふと浮かぶ
「目黒、お前に懐いてない?」
の言葉。
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んー...ないって...
懐く要素が...
ないって...
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目黒「A先輩」
「...っ」
目黒「そんなところに立ってないで」
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目の前で開かれているのは
助手席のドア。
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「なんで...助手席?」
目黒「後ろ3人じゃキツいかなって」
「...」
目黒「早くしないとお2人待ちくたびれますよ」
「...じゃあ...お邪魔します...」
目黒「家じゃないんですから(笑)」
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作者名:yuri | 作成日時:2022年8月4日 1時