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目黒「そういえば、Aさんお酒飲んでなかったですけど大丈夫でした？」
「大丈夫。私お酒弱くて滅多に飲まないのよ」
目黒「そうかぁ...じゃあ一緒に飲めないですかね」
「誰かのお祝いだったら少し飲むよ」
目黒「俺のお祝いのときは飲んでくれますか？」
「いいよ」
目黒「やった〜楽しみだなぁ」
「...素直だよね目黒って」
目黒「そうですか？」
「思うよ、まだ全然出会って間もないけど」
目黒「...やっぱり俺だけか」
「え？」
目黒「いや、もうすぐ着きます」
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気持ち、目黒の声のトーンが
落ちたように感じて。
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ほんの少し沈黙が続いた。
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「そういえば...ラウールくん良い子ね」
目黒「あいつ人の懐入るの上手いですよね」
「そうね...若いしお肌もピチピチだった...」
目黒「そんなのAさんのほうが綺麗ですよ」
「これは塗ってるからさ」
目黒「でも毎日保つの大変じゃないですか」
「慣れちゃうよね〜」
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見慣れた公園が近付いてくる。
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目黒「ここですか？」
「そう。ごめんね、ありがとう」
目黒「いえ。案内ありがとうございます」
「目黒、飲み物何が好き？」
目黒「なんでも好きですけど...」
「ちょっと待ってて」
目黒「っえ」
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バタン、と助手席を降りて
すぐそこの自販機へ駆け寄り
迷わずボタンを押した。
数秒後車へ戻ると
運転席側の窓をコンコン、とつついた。
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目黒「びっくりした...どうしたんですか」
「なんでもいいって言うから私の好きなアセロラジュース」
目黒「っえ、俺に？」
「こんなのでごめんだけど...」
目黒「えぇ...うれしい。飲めないですよ」
「なんでよ(笑)」
目黒「わざわざ買ってくれたのに」
「帰り道で飲み干してよ」
目黒「そんなもったいない飲み方できない」
「でも今日はありがとね。車本当に助かった」
目黒「いつでも出します」
「いやいや...慣れない仕事で疲れてるだろうに遅くまでごめんね」
目黒「こちらこそ」
「じゃあ、気を付けて帰ってね」
目黒「はい。ジュースありがとうございます」
「ううん」
目黒「それじゃ...おやすみなさい」
「おやすみ」
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嬉しそうにドリンクホルダーへ
ジュースを入れると
じゃあ、と車を発信させた。
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作者名：yuri | 作成日時：2022年8月4日 1時
