#18 ページ18
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「はぁ〜っほんっと花菜重たかった」
目黒「爆睡でしたね」
「ほんとよ。絶対来週後悔するわよ、目黒に寝顔見られたこと」
目黒「えぇ?俺怒られますかね」
「とりあえず可愛かったって言っておけば」
目黒「とりあえず(笑)」
「花菜だからね(笑)」
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誰もいなくなった後部座席。
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少し前だったら
もう少し気まずかった2人きりも
ご飯を通して
和らいできた気がする。
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「今日はほんとごめんね」
目黒「なんで謝るんですか」
「急に誘っちゃってさ」
目黒「嬉しかったです。めちゃくちゃ楽しかったですし」
「でも金曜日だし、予定あったんじゃない?」
目黒「なんにもなかったですよ」
「彼女いないってほんとなの?」
目黒「ほんとです」
「そんな見た目なのに?」
目黒「気になりますか?」
「て言われると別にそんなだけど」
目黒「ですよね?(笑)」
「え?」
目黒「俺に興味ある感じには見えないですから」
「...」
目黒「少しは否定してほしいです...(笑)」
「ごめん(笑)」
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目黒「Aさんこそ、彼氏いないってほんとですか?」
「ほんとだよ」
目黒「そんなに綺麗なのに?」
「なに、さっきの仕返し?」
目黒「まぁ...(笑)」
「嫌な後輩だね〜(笑)」
目黒「仕返しですけど、言葉は本心です」
「...そう来るとなんて返したらいいか」
目黒「免疫ないから?(笑)」
「...!ちょっと!(笑)」
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口元を手の甲で押さえながら
目を細めて笑う目黒。
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ずいぶんと砕けた表情で笑って
人懐っこい笑顔。
横目で見ていれば
ふっと目が合う。
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「さっきさ、ご飯食べてる時私に何か言いたいことあった?」
目黒「言いたいこと?」
「顔がそんな感じだった」
目黒「あぁ...」
「目黒とはよく目が合うね」
目黒「俺がAさんを見てるので」
「...なんで?」
目黒「色々知りたいなって。何考えてるのかも」
「...そんな大したこと考えてないよ」
目黒「大したことじゃなくても知りたいです」
「目黒って案外社交的なんだね」
目黒「...」
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目黒は私の言葉に
一瞬言葉を詰まらせ
軽く息を吐いた。
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目黒「そう来るんですね」
「え?」
目黒「いや、頑張ります俺」
「うん?」
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作者名:yuri | 作成日時:2022年8月4日 1時