#16 ページ16
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「うっわ翔太寝てるじゃない」
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目黒の車に着くと
後部座席はもう
自分しか乗らないと思っているのか
家のように横になって。
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これ目黒の車だよね？て
確認したくなる。
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「どうする？叩き起す？」
目黒「こんな気持ちよさそうに寝られちゃったら(笑)」
「こういうときぐらい上下関係は無しよ」
目黒「(笑)」
「でも花菜もラウールくんも乗るんだからやっぱ起こさないと」
目黒「あ〜...そうだラウール忘れてた」
「ちょっと可愛い弟でしょ忘れないであげてよ」
目黒「生意気なやつですよ」
「翔太より生意気なやつはいないよ」
目黒「翔太さんかわいそう(笑)」
「...っとに、重いなぁ」
目黒「翔太さん！少しだけ起きてもらっていいですか？」
渡辺「...んぁ」
「アっホみたいな顔して。早く席空けて」
目黒「翔太さん(笑)言われ放題ですよ(笑)」
「はいじゃあここに花菜！」
花菜「うぅ...」
「あのねちょっとは調整して飲みなさいよね。人の車で吐かないでよね？」
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花菜を押し入れると
すぐさまシートにもたれかかり
今にも爆睡寸前。
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どいつもこいつも
後輩の前で...
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花菜に至っては
あんだけ目黒くんのこと
イケメンイケメン騒いでたのに
こんなの晒す？
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起きてから死ぬほど後悔するくせに。
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そんなこんなしていると
私服に着替えた
ラウールくんが到着。
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ラウ「うわ！出来上がってますね〜(笑)」
「ラウールくんごめんね、私後ろ行くから」
目黒「え...」
ラウ「いや！僕が行くのでお姉さん前行ってください！」
「っえ、いいよいいよ気遣わないで」
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言っている間に
後ろへ入ってしまったラウールくん。
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「ラウールくん！？」
ラウ「はい！」
「酔っ払いの隣なんて嫌でしょう...？」
ラウ「全然！バイトで慣れてるので！」
目黒「本人大丈夫って言ってるんで大丈夫ですよ」
「目黒まで...」
ラウ「むしろ今日は人がいっぱいで嬉しいです！」
「いい子すぎるでしょ...」
目黒「ラウールは人いっぱいなほうがいいんですよ」
「言い方よ」
目黒「じゃあ行きますね」
「お願いします」
ラウ「お願いしまーっす！」
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ラウールくん、翔太、花菜
の順番で送っていこうと決まり
お店を出た。
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作者名：yuri | 作成日時：2022年8月4日 1時
