#13 ページ13
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花菜「じゃあ目黒くんの歓迎会もかねてかんぱーい！」
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ぼちぼちとお料理が揃い始め
みんな各々食べ出す。
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相変わらず
見事に全部美味しくて、
BGMの音量もちょうど良くて
心地良い空気感。
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渡辺「うわっ！」
目黒「...」
花菜「ちょっと、目黒くんびっくりしてるから」
「これね、翔太の美味しいときのリアクション」
目黒「(笑)！！」
花菜「もはや伝統芸よ」
「慣れたら何とも思わないから」
目黒「やばいですね(笑)」
渡辺「だってうまいじゃん」
花菜「美味しいけどさ」
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口いっぱい頬張るたび
目が飛び出しそうな翔太。
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「...幸せそう」
渡辺「やめろその目(笑)」
「え？(笑)」
渡辺「目黒大丈夫か？こんな2人と仕事してて」
花菜「どういう意味よ」
目黒「全然大丈夫です」
渡辺「花菜はともかく、A結構気難しいだろ」
「おい」
渡辺「慣れたら平気なんだけどね」
目黒「じゃあ心開いていくの楽しみです」
渡辺「いいね」
花菜「案外ポテンシャル高いのよ目黒くん」
目黒「あ、そういえば呼び捨てで大丈夫です」
花菜「あ、ほんと？じゃあ私らも名前でいいよ」
目黒「っえ」
花菜「ずっと苗字なのも堅いじゃん」
目黒「花菜さんと、Aさん？」
花菜「いいね、いいわ」
渡辺「喜ぶなよ」
目黒「翔太さんて呼んでもいいですか？」
渡辺「いいよ」
目黒「やった」
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さっきラウールくんと
話してた表情と全然違くて。
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でも
使い分けてるって感じでもなくて。
少しずつではあるけど
目黒の性格が見えてきてる感じ。
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大して変わらないのに
素直さというのか...
若いなって思う。
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渡辺「そういえばさ目黒はいつから彼女いないの？」
目黒「あ〜...いつからだろ」
花菜「そんな忘れるくらいいない感じ？」
目黒「そうですね」
花菜「じゃあ翔太と同じくらいいないんじゃない」
渡辺「おいサラッとばらすのやめろ」
目黒「翔太さんかっこいいのに」
渡辺「そうなんだよな」
花菜「だからこういうところなのよ。ね？A」
「...そうね」
目黒「...みなさんは？」
花菜「私もしばらくいないかなぁ」
「私も」
渡辺「みんな仕事してきちゃったんだよ」
花菜「ちゃったってなによ、何も悪いことじゃない」
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花菜の言葉に笑いながら
ふっと目黒と目が合った。
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私が逸らすまで
じっと見てきた目黒。
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作者名：yuri | 作成日時：2022年8月4日 1時
