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「とういうことで、
大体の業務内容は今言った通り。
前の部署と大きく変わるところは無いと思うから
そんな構えずやってもらえたら」
目黒「はい。丁寧にありがとうございます」
「いえ、とんでもない」
花菜「...」
「なによ、言いたいことあるなら言いなさい」
花菜「いや、なんかかたいなあて」
「かたい？」
花菜「目黒くんさ、ランチはどうする？」
目黒「あ〜、その辺で買ってこようかなって」
花菜「いつもそんな感じ？」
目黒「はい」
花菜「じゃあ、良ければ下で一緒にランチしない？
打ち解けよ」
目黒「いいんですか？」
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ちらっとこちらを見た目黒。
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なぜ私を気にする？
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花菜「いいよね？A」
「...うん」
花菜「じゃあもうそろお昼だし行こっか！」
深澤「おい！5分はえーよ！」
花菜「こまかーい」
深澤「おまえらなぁ...」
花菜「午後で巻き返すんで」
深澤「毎日そう言ってんだろ」
花菜「ですかね？」
深澤「っとに！」
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深澤先輩の声になど耳も貸さず
私達は財布とスマホだけ持つと
廊下のエレベーターへ向かった。
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渡辺「お！おつかれ」
花菜「翔太！お疲れ様ー！」
渡辺「お前ら相変わらず昼早いな」
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すぐ隣部署の渡辺翔太。
私らの同期で、
目黒の次に社内で人気。
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ウチでは塩顔がモテるのかなんなのか。
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花菜「そりゃバリバリ働くとお腹も空くでしょ。
てか翔太だって人のこと言えない」
渡辺「ふっかさんめちゃくちゃこっち見てるよ」
花菜「どうせうだうだ言ってんのよ」
渡辺「うだうだって(笑)ふっかさん先輩だよ？」
花菜「そうだけど？」
渡辺「お前いつか逆パワハラでクビになるぞー(笑)」
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到着したエレベーターに乗り込みながら
ウハハハハハっと
相変わらずのバカデカボイスで笑う翔太。
でもクビ案件は同感だな〜と
思いながらボタンを押そうと思えば、
すかさず、さっと伸びてきた長い腕に制止された。
あ…
たしかに、こうやって近くに立つと...
大きい...
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細身ですらっとしてて
加えて、顔が良いんだから有名人なの頷ける。
この顔が社内にいたら女子も騒ぐわよね。
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「ありがとね」
目黒「...いえ。むしろ遅くてすみません」
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そう扉を閉めると、一瞬ふっと伏し目になり
何か言いたげそうに私の顔を見た。
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「...ん？」
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作者名：yuri | 作成日時：2022年8月4日 1時
